OpenOcean、海を渡る

なぜか、外国人にも人気の OpenOcean 。
某所で HorliX とも連携できますよ、とかアナウンスしたら、気にいってくれた人が出てきてくれた。

しかし、Ocean は ORCA と連動している。日本医師会が ORCA For US だの ORCA For China だのをつくってくれない限り、保険請求まではできないと思うのだが…。

(追記)保険請求を患者自らが行う国の場合、ORCA なしでもいけそうですね。だから fork したのか。ある程度、改造は必要ですが、可能だと思います。

 

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大人ベンチャー

幸いなことに DICOMViewer/PACS HorliX が好評なこともあり、それに引きづられるように OpenOcean も再評価されてきている。

まだぱらぱらと、という感じではあるが、医療ソフト関連企業からお誘いがかかるようになってきた。

先日、そのうちの一つの会社 A 社にお邪魔させてもらった。

A 社はこれまでゲーム業界で実績をつみ、その余力で電子カルテを独自開発、最近リリースした。他分野からの新規参入ということになる。

 

都内某所にあるオフィス。

もう、エントランスからしてこれまでの小規模電カルメーカーなんかとは違う。

 

なんでしょう、このお洒落な感じは?

内部には社員用のリラクシングルームなどもあったりして普通の人が想像するような「イマドキの IT 企業」である。

こういうところが電子カルテを作るようになったんだ。

 

私たちも OpenOcean というれっきとした電子カルテを持っているため競合勢力とみなされてもおかしくはないが、新規参入組は必死だ。私たちと組みたいという。

具体的な案件や電子カルテと DICOMViewer/PACS との連携の仕方といった実務的な内容はもちろん、今後の業界の在り方などにも話は及んだ。

小一時間ほど話し込んだが、最終的には和やかな感じで協力の合意にたどり着いたと思う。

 

ところで、昔ながらのユーザー囲い込みではなく、顧客の要望に応じ該当組織が得意な分野を持ち寄ってシステムを組むみたいな在り方が出てきた。誰かが「大人のベンチャーはこうじゃなきゃいけない」というようなことを言った。

つまり、子供っぽく自らの(組織としての)エゴ・都合を一方的に主張するのではなく、あくまで顧客の要望を尊重し、その準備として「大人の余裕」で共有できるもの・協力しあえることはギブ&テイクしておきましょうということだ。

「大人ベンチャー」なかなか良い言葉ではないか。

 

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PACS との連携機能など

HorliX の基本機能の整備もいいところにきた感じがあるので、次のフェイズ、例えば、Ocean との連携機能に関してそろそろ考えてみる。

お手本になりそうな情報を物色。

Panasonic: MedicomHR-3 と FujiFilm: C@RNAcore との連携の例

これはなかなか上手い連携の例だと思う。カスタマイズ料も高くつきそうだが。

オーダリング機能もちょっぴり入っているが、外来中心のクリニックならこういう構成の方が支持されるのかもしれない。

この手の連携機能は特定の機種間のみにした方が ー例えば HorliX と OpenOcean のみとかー 商売という面ではアドバンテージになるのかもしれないが、この時代にその手の「囲い込み」戦略は支持されない気がするので、組んで不都合のない相手とは組んでいきたいと思っている。

 

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