OpenOcean とは?

OpenOcean は、OpenDolphin 由来の ORCA 連動型オープンソース電子カルテでしたが、現在(2020/9月)諸々の理由で作り直してます。
ORCA Plus から OpenOcean へ
ORCA, OpenDolphin, OpenOcean, Horos, HorliX など
ORCA,OpenDolphin,OsiriX は三種の神器だったのか?
あたりを参照ください。

関係者でワイワイやりながら仕様を決めていっているので、facebooktwitter などで絡んでいただけると嬉しいかと。
例えば「2号用紙のテイストは残して欲しい」という要望があったので、上のようにブラウザ画面のカルテ記載部分は2カラムにしています。(まだブラウザ型と決めたわけでもなんでもないんですが、ブラウザさえあれば環境は違っていてもみなさん確認しやすいので、これでアウトライン決めていってます)

ただ (旧)OpenOcean 自体は、「完成度が高い」とけっこう評判よかったようなので(ユーザー様に加え業者の方からもこう言われたことがあります。有り難い限りです)、このサイトは残しておきます。
(旧)OpenOcean 自体は、メンテした OpenDolphin-2.7m に近いかと思います。ただし、最新 Java 環境に合わせたため、メドレーの OpenDolphin には接続できないと思います(未確認ですが)。
いろいろややこしくてすみません (^^;)

(追記)結局、OpenOcean も WebDolphORCA プロジェクトに統合されそうです。

 

猪股弘明(医師:精神科:精神保健指定医)

出自

元は、OpenDolphin 2.7m と名のってました。

いわゆる OpenDolphin 派生電子カルテの一員です。

・クライアント bug fix

・ファイルバックアップ機能の追加

・クライアント処方箋打ち出し機能の復活

など独自仕様が増えていったため、周囲の勧めもあり 2018年5月 に改名しました。

※ 注意!

なお、OpenOcean は

 LSC版 OpenDolphin → OpenDolphin-2.7mOpenOcean

の順でフォークしていますが、京都大小林慎治氏(現在は保健医療科学院。以前は愛媛大学に所属)や元プロジェクトマネージャーの皆川和史氏は何か勘違いされてらっしゃるようです。
頑ななまでに

LSC版 OpenDolphin →OpenDolphin-2.3m(いわゆる増田ファクト)→ OpenDolphin-2.7m

のフォーク順であったと主張しています。
ソースコード上からもこのフォーク順はありえないことがわかります(『ソースコード嫁』など参照)。
こういった理解不能な言動のせいでしょうか、最近では「皆川和史・増田茂は従来言われているほどには開発に関与していない」・「著作権をなんらかの形で一時的に保有していただけ」と広く認識されるようになったようです。(私たちのチームはここらへん「ちょっとおかしいな」と思いながらもボカしていたんですが、主張があまりに執拗すぎました。公式に反論させてもらいました)
自分が開発したと称するコードの意味を把握していなかったのだから、しょうがないでしょうね。
なお、LSC さんやメドレーさんからも著作権表記などは現行のやり方でこれで良いと了承をもらっています。

ただし、ユーザー様より全面的に作り直してほしい(可能であれば Java 以外で)という要望が多いため、現在は、この検討段階にはいっており、公開も停止しております。
背景・経緯などは『OpenDolphin について』や『OpenOcean(仮)』などをご参照ください。

特徴

由来からわかるように OpenDolphin (本家)の特徴は受け継いでます。

・データ構造は本家と同一

・ORCA との連携機能

・クライアントサーバシステム

・オープンソース

・Win/Mac/Linux で稼働(開発言語 Java)

……などなど

なお、現行のバージョンだと、サーバ・クライアントとも Windows 10, Mac OS X, Ubuntu(Linux) で走らせたことがありますが、すべて動作しています。

変わったところでは、

AWS(Amazon Web Service)の Ubuntu 仮想マシン

MicroSoft Azure の Windows Server 2016 仮想マシン

でも動作を確認してます。

 

 

機能詳細

基本的にはフォーク元である LSC 様の OpenDolphin の機能を引き継いでいます。

紙カルテ 2 号用紙をイメージした UIスタンプ機能による効率の良い入力方式が特徴でしょうか。

さらに、Ocean ではファイルバックアップ機能を追加し、クライアントでの処方せん印刷機能をメニューに復活させてます。

紙カルテ 2 号用紙をイメージした UI

ご覧のように 2 号用紙を連想させる UI になっています。

電子カルテにありがちな機能を前面に押し出した「機械っぽさ」は感じません。

デモ動画もどうぞ。

なお、iPad の画面は HorliX です。SideCar という機能を使って Mac の画面を飛ばしてサブディスプレイのように使っています。

スタンプ機能による入力方式

Ocaen/Dolphin では、よく使う診察内容を「スタンプ」としてアイコン化しておくことができます。一度スタンプをつくってしまえば、ドッラグアンドドロップで簡単入力できるようになります。

使い方は見てもらった方が早いでしょう。

ファイルバックアップ機能

Ocean/Dolphin は基本的に LAN 内で使うことを前提につくられているので、クラウド化した際などサーバとクライアントが同一 LAN 内にない場合、潜在的に通信障害のリスクが増します。

そこで、OpenOcean 0.0.1 ではクラアイントのホームフォルダに強制的にファイルバックアップを取ります。

例えば

のようなカルテを作成したとき、Ocean は、ユーザのホームディレクトリの OpenOcean フォルダに BackUp フォルダとさらに 患者ID 子フォルダを作成し、その中に診察内容のテキスト文だけを記録した 作成時刻.txt というファイルをつくります。

 

 

上のカルテだと 000002 フォルダ内に

とこんな感じのテキストファイル 2018-06-08-08-00.txt を作成します。

こういってはなんですが、Ocean/Dolphin から他電子カルテに乗り換える時などにも役に立つでしょう。

(追記)役には立ちますが、本格的なデータ移行や閲覧システムの構築には『OpenDolphin HTML/PDF Viewer』の方がいいでしょう。

 

クライアントでの処方せん印刷機能の復活

訪問診療・往診などでは、訪問先で処方せんを発行できた方が便利です。

カルテ記載終了後、メニューバーから「カルテ」を選ぶと「処方せん出力」というアイテムが表示されます。

 

このアイテムを実行すると、処方せん印刷に関するダイアログが出現します。

 

今回は、デフォルトのまま「PDF作成」を押下すると、ブラウザが立ち上がり…

 

できてましたね、処方せんが。 ソースを読むとこのフォーマットを作った苦労のあとが窺いしれます。

おそらくこのコードは、新宿ヒロクリニックによるカスタマイズの賜物と思われます。

オープンソースが上手く機能すると、こんなことができるようになるんですね。すごい。

 

始め方/カスタマイズ/他電子カルテへの移行

始める/他電子カルテに移行する

ソースからコンパイル派

ソースは air-h-128k-il/OpenOcean においてあります。

具体的なビルド・デプロイ方法は

『OpenOcean を Win10 にインストールする』

をご参照ください。

Mac 編は Win よりさらにひと手間かかるので、しばらくお待ちください。待ちきれない方は、コンパイル済みクライアントを ↓ に用意したので、それで遊んでみてください。動くと思います。

 

手っ取り早く始めたい派

本家 LSC さんが OpenDolphin サーバの Docker 版、クライアントバイナリを配布しています。

Ocean の方は、バイナリそのものは配布していません。→試験的にビルド済みクライアントバイナリを配布することにしました。→現在は配布中止

Fat Jar になってないのがイマイチですが。ダウンロード後、解凍。OpenOcean.jar というファイルがあるはずなのでダブルクリックで起動できると思います。

※…商用版 Dolphin (opendolphinpro? 持ってないのでわかりませんが)は ↑ でつながる可能性が高いと思います。

※…Docker 版 Dolphin Server に接続させたい場合は、↓ の方が上手くいくかもしれません。

サーバのデータを丸ごと取り出したい場合には、データベースを直接見にいって一括でデータ変換(プレーンテキスト+画像)した方が良いでしょう。

この記事などもご参考に。

Save the DolphinS -OpenDolphin データ抽出ツール・プロジェクト-

あるいは、OpenDolphin HTML/PDF Viewer をお使いください。

 

お困りの場合は、お気軽にお問い合わせください(コンタクトページ)。

 




使用期限は、2018/12/31 までです。

なお、使用にあたっては自己責任でお願いします。おかしなコードは含んでないはずですが、各種データベースを直接・間接的に操作しているので、データが書き換わる可能性は十分あります。その際、不都合な改変がおこった云々などと言われてもこちらとしてはどうしてみようもありません。

免責事項

  • 当サイトのソフトを利用した事によるいかなる損害も作者( air-h-128k-il )は一切の責任を負いません。自己の責任の上で使用して下さい。
  • 再配布、転載などは禁止とします。

 

ただし、サーバを省略したクライアント-データベース直結版というものを以前につくっていて(診察室が一つしかなければサーバは省略してもかまわないわけですね)、こちらのバイナリ配布は検討しています

 

カスタマイズする

カスタマイズするためには、単純にビルド・デプロイするよりももう一歩進んだ知識や経験と Ocean(Dolphin) の内部構造の理解が必要になってくるかと思います。

 

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