HorliX カスタマイズ案件

HorliX は、AppStore から撤退を余儀なくされたわけだが、やはりというべきか、直接問い合わせ・カスタマイズが増えるようになってきた。
先日、某医療系団体からこんな問い合わせがあった。一部掲載。


メールにてもうちょっと詳細な技術的な回答をおこなったが、ここでも軽く解説しておくと…

シネマティックレンダリング→おそらく無理です。シネマティックレンダリングは、確か、複数の光源を設置し、その反射光をかなりのレベルまで計算させないと(有名メーカーがおこなっているようなレベルの)奇麗な画像は得られないと思います。現行のアルゴリズムを少々いじった程度ではでは難しい。

・・・と言ってたんですが、M1 + Metal のパフォーマンスがかなりのもので、シネマティックレンダリングまではいかなくても、かなりの画像が得られそうです。

試しに椎骨のポリゴンモデルを単一照明で3D描画させたんですが、リアルタイムで上のような画像が得られました。ちなみに私は Metal は初心者ですし、3DCGの lighting に関してもそんなに詳しくないので、そんなに凝った手法は使えないのですが、その割にけっこう綺麗な画像ではないでしょうか。
動画はこちらからどうぞ。

(ボクセルなどの)独自計算アノテーション→領域が確定したボクセルを数え上げるのは、さほど難しくない。問題は、数え上げたい領域をセグメントすることで、プラグイン作成の難易度は、領域を確定させるアルゴリズムによると思う。可能なものであれば前向きに取り組みたい。

こういう質疑応答はなんかいいですね。

ただ、基本的には従来版の HorliX のソースコードは公開しているわけだし、基本的にはプラグインの類は自分で作成してほしいと考えています。
理工系のトレーニングを受けていない医療関係者はしょうがないと思います。が、臨床工学技士や診療放射線技師など医療職でも技術よりの方はその素養がある程度あるわけですから、勉強だと思って取り組んでほしいなあと思います。

 

猪股弘明
医師:精神科(精神保健指定医

HorliX plugin のインストール方法(Plugins Manager 経由)

Mac App Store 版だとプラグイン(plugin)のインストールに不具合があったのだが、サンドボックスを切ったバージョンではプラグインマネージャーを経由してプラグインがインストールできる。
以下、簡単に解説。

まず。メニューより Plugins -> Plugins Manager… を選択。

すると Plugins Manager が起動するので、HorliX Plugins を選択、その後各種プラグインを選択する。ここでは JPEG to DICOM とします。

右下の Download & Install を押下すると、その名の通りダウンロードとインストールが始まります。

インストール時にインストールするユーザー(アカウント)のパスワード入力が求められると思いますが、Mac にログインする時のパスワードを入力してください。

使う場合は、再度メニューより Plugins を選択。JPEG to DICOM は Database というカテゴリに入っている(JPEG 画像をデータベースに取り込む)ため、ここから JPEG to DICOM を選びます。

するとファイル取り込み用のダイアログが現れるので、患者名などを適宜入力して、取り込んでください。

データベースペーンで

となっていれば、取り込みが完了しているはずです。

お疲れ様でした。

 

HorliX sandbox 版からのデータ移行

HorliX MacAppStore 版では、sandbox 機能が強制的にオンになっているため、データなどが特殊領域(しばしばコンテナ領域といわれる)に書き込まれています。
具体的には、以下にありますので、AppStore 版から移行される際には、この HorliX Data を『書類』などに移動させてデータ移行させてください。

HorliX Mac AppStore 版配信停止、しばらくは直接お申し込みください

HorliX は、以前は、Mac AppStore からも配信していたのですが、AppStore のポリシー変更で配布ができなくなってしまいました。
今後は、弊社 PHAZOR Market で配信する予定です。
ダウンロードサイトが稼働するまではコンタクトページより直接お申し込みください。

MacAppStore 版は sandbox 機能が ON になっていましたが、院内利用の際に使いにくいため、今後は sandbox 機能 OFF で提供いたします。

なお、価格(サポート料など)は 19800〜 円とさせていただきます。
特別にカスタマイズを入れなければ、これで十分使えるかと思います。


(追記)直接配信も浸透してきたようで、医療訴訟を専門とする弁護士さんも使われているようです。


これは盲点でした。

猪股弘明
医師(精神科):精神保健指定医

 

Web Server 機能 -iPad の場合-

HorliX の機能のうち小規模診療所などで喜ばれることの多い機能に Web Server 機能がある。(元々は OsiriX の機能だが)
これはネットワーク上で HorliX をウェブサーバーとして使い、他端末のブラウザでサーバーの画像を閲覧できるようにするという機能だ。さすがに3次元構成像やシリーズものは無理だが、ちょっとしたレントゲン像なら iPad などでチェックすることができる。Windows 機なら weasis が立ち上がる。
設定はいたって簡単。
設定(preference)画面で Web Server を押下。
すると、設定ダイアログが出てくるので、Activate the built-in Web Server にチェックを入れ、IP アドレスとポート番号を適切に設定する。

これで、サーバーが立ち上がる(リスタートすればより確実)。

サーバーが立ち上がった状態で、例えば iPad のブラウザで上記のアドレスにアクセスする(この場合なら http://192.168.100.108:3333 )。
すると…

とポータル画面が出現する。あとは、閲覧したい画像を検索画面を使って選んでいく。

胸部レントゲン程度なら、こんな感じで表示されます。

簡易なものですが、これで、施設内 LAN に繋がっている iPad などから HorliX データベースの画像が閲覧できるようになります。

3D プリンターの医療への応用 -冠動脈を3Dプリント-

まだ、HorliX とは直接関係ないのですが、「医療画像の 3D プリントを…ごにょごにょ…」と言われる機会が多くなってきたので、試みにある臓器を 3D プリントしてみました。
今回、試したのは、心臓を栄養する血管、冠動脈(coronary artery)です。
心臓自体は絶えず拍動しているわけですから、常に酸素・栄養の供給を受ける必要があります。左室から出た血液は大動脈に駆出され、各臓器に運ばれますが、その起始部のバルサルバ洞という部位から冠動脈は直接分岐します。
なお、この血管が狭くなったり、痙攣したり…で血流量が減った病態が狭心症です。血栓などで詰まった場合、そこから先の血流が途絶えるわけですから、心筋が壊死します。これが心筋梗塞です。また、冠動脈にプラークなどが形成され、ゆっくり(=慢性的に)狭小化が進み、ついには完全に閉塞した状態を、慢性完全閉塞といいます。こうなると治療はなかなか大変。

実体3次元モデル作製当初は、アイキャッチ画像のように一部(この場合は右冠動脈)が脱落したのですが、だんだんコツが掴めてきて、最終的には、冠動脈を脱落させることなく造形させることができました。


予算の関係で、かなり安い3Dプリンターと材料を使ったのですが、意外に使えるかなという印象です。

35

当サイトのトップでも触れたのだが 35 というのは、昨年(2018)に HorliX (ホーリックス) の販売実績があった国の数だ。
7 月くらいから手応えはあったので、MacAppStore で正式にリリースしたら、ある程度はいくだろうとは思っていたが、まさかここまで広がるとは思っていなかった。嬉しい誤算だ。

まず、ドイツで火がつき、それが欧州に拡大、続いて南米、そして日本で売れるようになった。今は、一巡したといったところだろうか。
本日 (2019/1/5)、ちらっと調べたが 、メディカル部門のランキング上では、ロシアで総合・売り上げともに 1 位、

 

タイでは売り上げで 1 位だった。

ただ、このブログでも度々書いているが、Mac のメディカル部門のアプリなんて全世界に配信してもそんなにがんがんダウンロードされるものではなく、ビジネスとしてみた場合、これだけで本当に成立しているかと言われるとかなりあやしい。

院内設置には sandbox off 版の方が便利かもしれません

HorliX は当初 Mac AppStore のみで配信していたのですが、カスタマイズも含めて、現場での設置作業の要望なども何件かいただいております。

先日、以前から現場設定作業の依頼のあったクローバー Pet Clinic 様にお伺いしました。

今後の拡張性なども考慮し、HorliX sandbox off 版をMac mini にインストール、院内 LAN に参加させ、コニカミノルタ製 CR からの画像の取得を試みました。

LAN の設定に若干時間取られましたが、数時間で所定の作業を終わらせ、写真のように問題なく動作することを確認しました。

アイコンもカスタマイズ。クローバーを図案化したものですね。シンプルですが、飽きのこない良いデザインだと思います。


欲を言えば、CR 付属のソフト(ネットワーク機能はない)とは別に HorliX に画像を受け渡す仕組みを作り込めればよかったのですが、さすがにこちらの方は時間的にきびしかったです。

動物病院にお伺いするのは、初めてのことで、貴重な体験をさせていただきました。

また、設定作業をするにあたって、製品情報に関してコニカミノルタ様から一部情報の開示を受けました。

関係者のみなさま、ご協力に感謝いたします。

カスタマイズや現地作業などを希望される方はこちらからお願いします。


その他、東芝(現在はキヤノンメディカルに移管)US、アールエフ CR などのモダリティとの接続実績があります。

費用もいわゆる一般業者の半額以下のようです。お気軽にお尋ねください。

 

HoroXaust2018問題 〜ロゼッタの呪い〜

HoroXaust2018 問題というのがあるらしい。

http://www.osirix.jp/

で、提案されていた。現在は、ドメインを変更したようで、http://osirix.asia/ 。

要するにバージョンアップもせず古い一部の OsiriX を使っていると突如プログラムが起動しない or クラッシュする、ということらしい。

でも、問題の特定はできているようで
「問題が起きるのは32ビット版で、OSS V5.8ソースコードあたりまでを使用しているもの」であり「起動後に http://www.osirix-viewer.com を見に行きバージョンチェックを行い、リリースから 5 年経過しているものは、起動させない or クラッシュさせる」
ということらしい。

ご丁寧にも Horos や HorliX もその可能性があると言及されていたようだが、当方の見解としては、Horos はほぼ間違いなくこうはならない、HorliX は 100% こうなることはありえない、というもの。

確かに OsiriX lite/Horos/HorliX のソースコードは似たような部分も多いが、少なくとも HorliX はソースの 32 ビットに入っていく部分(32 ビットコード)は一切使ってない。
使っていたら(32 ビットコードが含まれていたら)、AppStore から配信させるためのアップルの審査(Apple Review という)は通らない
Horos はつい最近までユニバーサルバイナリを使って、32 ビットコードを使っていたが、現在はかなり改善されている。

起動直後のサーバとの通信だが、そもそも HorliX はそんな動作はしていない。バージョンチェックなどして、いちいち最新版へのアップデートを促すのが面倒だったからだ。バージョンアップするかしないかはユーザーが自由に決めればいいことではないか。
Horos は起動直後、サーバと通信しているようだが、それは OsiriX 関係のサーバではなく、horosproject.org のサーバだ。
ソフトのバージョンアップを促すコードは実装されているが、クラッシュさせるようなコードは確認できなかった。

さらに MacAppStore 版の HorliX では、サンドボックス化がなされているため、指定以外のサーバと通信させることができない。サンドボックス化しないと AppleReview に通らないのだ。
指定するとしても、なんでわざわざ http://www.osirix-viewer.com (OsiriX のサーバ)にする必要があるんだろう。

OS X のサンドボックスは強力で、URL の指定をちょっと間違えただけでも、ソフトと通信できなくなる。HorliX のプラグインのインストールで不具合が出たのもこのせいだ(次期バージョンで修正予定)。

でも、これはソフト本体がクラッシュする程度だからよいけど、ロゼッタ(アントニー=OsiriX の作者)が本当に呪いをかけるなら、データベース OsiriX Data を削除するくらいのことはできたはずだ。そしておそらくは、もっとひどいことも。
でも、彼はそうしなかった。
なんだかんだ言われる人ではあるけれど、医師としての良識はある人だと思う。

でも、これ、取り扱い業者、クレームの嵐だったでしょうね。収束したみたいですが。
→ 他の業者さんに聞いた話では、全然収束してないみたいですね。動物病院などにはけっこうな数が納入されているらしく、対応が間に合ってないとか。どう収拾つけるんでしょうかね。
→ これ、収束はつかないですよね。
しかし、いい加減、一部の人たちに不快感を引き起こす可能性のある「ホロコースト」という単語で喩えるのは最低限やめたほうがいいでしょうね。

 

 

【祝!】MacAppStore メディカル部門1位【全体でも5位】

集計の方法が今ひとつわからないのですが、HorliX、MacAppStore のメディカル部門でトップをとったようです。

アプリ全体でも5位と検討。

あ、でも、Mac 自体の販売台数が iPhone あたりに比べると圧倒的に少ないってのと HorliX 自体の販売価格が安いってのがあって、これでも余裕で赤字です(笑)。

 ! 現在は直接配信に切り替えています。