中学理科で学ぶ肝臓の構造と機能 ~国試をこすります~

前の記事でこんな図を載せました。

血液の流れは腸管→門脈→肝臓、胆汁の流れは肝臓→胆管→腸管なので、腸管で吸収される物質はものによっては腸管→門脈→肝臓→胆管→腸管とくるくるループすることがありうるわけです。いわゆる腸肝循環というやつですね。

薬剤師の国試でも出題される。

答えは 4 。必修なので教育的な問題ですね。ある意味、中学校の知識+αで解ける

ついでに…。

赤血球の成れの果てであるビリルビンもこの経路にのっているので、胆管が閉塞してしまうと胆汁(含ビリルビン)がうっ滞して血液中に漏れ出し高ビリルビン血症(いわゆる黄疸)になります。なお、この経路外で赤血球が溶血しても黄疸になりますが、肝臓でグルクロン酸抱合を受けていないのでこの場合の血中ビリルビンは間接ビリルビン(非抱合型ビリルビン)が優位になります(胆管が閉塞する場合は、抱合後なので直接ビリルビン優位)。両者は区別できるわけです。

ついでについでに…。

肝硬変になると肝小葉の微細な構造も破壊されるので、胆汁排泄がうまくいかずやはり高ビリルビン血症になります。肝の予備能の指標である Child-Pugh 分類ではビリルビン値が項目の一つになっています。

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