本田△と設計図共有サイト

W杯後、プログラミングにはまっているという本田圭佑選手のものと噂されている GitHub (日経的にはソフトウエア「設計図共有サイト」。先日、マイクソフトに買収されて話題になった)のリポジトリがこちら。

https://github.com/kskgroup

残念ながら公開されているプロジェクトはまだない。プルリク(=プルリクエスト。改変したソースコードを組み入れてもらうための依頼)送ってやろうと思っている利用者は多いはず。

フォロワーは既に 1.1k 人。

Takashi-Inui とかのアカウントは絶対誰かに取られていると思う。

 

なお、本田△は「本田+三角形」で「本田さん、かっけー」という意味らしい。この言葉が出始めの頃、患者さんに教えてもらった。洒落きいているけど、説明されないとわかんないね。

 

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『梅ちゃん先生』と『大森界隈職人往来』

周囲から「視ろ、視ろ」と薦められていた『梅ちゃん先生』を総集編でようやく視聴。開業の方向に誘導しようという意図?だったのかもしれないが、興味を持ったのは蒲田周辺の町工場の様子。

一回目の大学時代にボスから「0.1nm(1nm=10^-9m) 精度で位置決めできる装置をつくれ」という無茶苦茶な指示を受け、拙い図面をひいてここらへんの町工場に何度か足を運んだことがある(ここらへんの経緯は『下から見た ERATO』を読んでください)。「こんなのつくれっかよ!」とか言いながら、最終的には親身になって相談にのってくれた片岡鶴太郎的職人も当時は顕在であった。
ここらへんの事情を知りたい若い人は是非『大森界隈職人往来』あたりを読んでほしい。

ところで、あんまり感心しなかったのは、ここまで誠実な医療に対する志と高度な精密加工技術を持った職人マインドを描いているものの、これらがイノベーション的にはまったく噛み合っていない点。情緒的には、NHK的な結婚という形でしっかり結びついてはいるんですけどね。
当時の英米では、ハクスリーやシュワンが、高度な電子技術を持って生体物性そのものに肉薄していき、それらの遺産が、例えばペースメーカーなどの技術に受け継がれ現在の隆盛に繋がっている。

こういったことを考えると、「過去を振り返るのはいいんだけど、現在や未来につながる視点も持とうよ」ともの凄く野暮な感想を持ってしまった。

猪股弘明(精神科医)

人さがし -事務&カウンセラー@メンクリ-

会社のコンサルがらみで経営者に代わって事務&心理職をさがすことになった(患者さんが来すぎて、本当にマンパワーが足りない)。

とりあえず、臨床心理系コースが設置されているめぼしい大学にコンタクトを取ったのだが、まずは学生課を通してくれという。

一つ目の大学は、きわめてフレンドリーでこちらのかなり無茶な要求にも極めて温厚に対応してくれた。

 

調子にのって某有名私大に電話したのだが、ここが… orz

「それは正規職員なのですか?」(こんなの、即答できませんて。そんなの応募した人材のスキルや適応度で決まってくるしょうに)

「学生のアルバイトなら、家庭教師と官公庁とoooとxxxとしか受け付けていません」(いやあ、これでも保険医療機関なんですが・・・)

「本学が考えているインターンシップというものは X■△ というもので(以下御高説、略)」(右耳から左耳に抜けてました)

みたいな不毛な会話がけっこう続いた。

最終的には、こちらの立場を理解してもらって、ある程度のアヤがついたのだが、明らかに最初は「有名企業に何人就職させたか」が数値目標にでもなっているかのような対応。「日本の大学っていまだにこうなのか」とちょっとびっくりした。

 

猪股弘明(医師ですが、コンサルっぽいこともやります)

 

80年代風サブカル批評と『おやすみ プンプン』

バブル真っ盛りの80年代後半、どういうわけかサブカルチャーが隆盛していた。また、それを「ニューアカデミズム」的な観点から批評するという流れもあった。

その後も、例えば『エヴァンゲリオン』のような精神や宗教をからめた作品が出現するとその系譜の批評がちらほらでたりする。が、時代が変わったのだろうかそれほどは社会に影響を与えていないような気がする。当時は、時代を巻き込むような勢いがあったような印象がある。

自分も精神科領域で働くようになり、精神医学が絡んでくるような作品に出会うと専門職的な視点から作品を眺めるようになった。

最近、おおと思ったのは『おやすみ プンプン』のヒロイン母殺害後のヒロインの行動。かいつまんでいうと、実母からとある宗教の布教の手先に使われていたり、肉体的・精神的な虐待を受けていたヒロインが主人公と結ばれた翌日、二人で母と対峙。逆上した母と揉みあううちに二人はその母を殺めてしまう。その後、二人のとった行動は、その遺骸を山中に埋めてしまうというもの。ここらへんの絶望感ややり切れなさは上手く描かれている。

そして感心したのは、その後のヒロインの描き方。

よく映画や小説には謎めいた「記憶喪失キャラ」が出てくることがあるが、実際に多いのは犯罪をおかした場合である。自分が犯した罪の大きさを受けとめきれずにその部分を切り離してしまう。具体的には、その部分の記憶がすっぽり抜けたり、別人格になって遁走したりする。一般的に「解離」といわれているような現象だ。

半ば解離がおこりかけた状態や PTSD 的な悪夢などヒロインのメンタル面の描き方がかなりリアルなのだ(120話)。さらにヒロインのメンヘラー化は進み、「自分だけを見ていてほしいから」とフォークで主人公の左目を潰そうとする(121話)。おそらく作者の浅野いにお氏はかなりここらへんを勉強したのではないかと思うが、作品には勉強した痕跡を残さず、そのエッセンスを上手く作品のなかに溶け込ませている。

一方で作品の伏線として宗教が大きな要素となっており、こちらはこちらで多くのエピソードが描きこまれている。ヒロインのメンヘラー化の行方や宗教的な伏線の盛り上がり方からみて作品は終盤をむかえているようだが、これら要素がきれいにまとまると相当レベルの高い作品になるのではないかと思う。

猪股弘明(精神科医)

 

studygift 問題

パブーでマニュアル類を何冊か公開していることもあって(あれは本当にいいサービスだと思う)、創業者の家入氏の活動はそれとなく注目していた。ただ、ネット上で波紋を広げている studygift の件はかなり黒でしょう。

ネット上で見かけた意見の中では↓が私のような世代にはわかりやすかった。

 

つか、これ「赤い羽共同募金」類似の募金詐欺といっしょなんだよ。
昔はけっこうあったんだけど、今の若い人は知らないのかな?

主催者は退学になっていたことを知らないって言い張ってるけど、かなり
無理があるw
「○×牧場共同経営」とかとも似てるかな。たいてい事業なんてしないで
ドロンで、集団訴訟とかに発展するとがよくある。

まあ、今回の場合は、さっさっと返金したってことでサポーターからの
集団訴訟には発展しないだろうけどさ。そういう組織防衛はうまいな。

 

なるほど。

 

今でも、たまに再入学・再受験関係で相談メールがぽつりぽつりときたりするので、この場で書いておくと、私自身も2回目の大学(医学部)入学のときには、金策に苦労した。でも国公立なら、「学生支援機構のきぼう21」(以前の2種奨学金)+「学生寮」+「長期休暇の集中的アルバイト」でなんとかなる。

 

 

猪股弘明(精神科医)