3D プリンターの医療への応用 -冠動脈を3Dプリント-

まだ、HorliX とは直接関係ないのですが、「医療画像の 3D プリントを…ごにょごにょ…」と言われる機会が多くなってきたので、試みにある臓器を 3D プリントしてみました。
今回、試したのは、心臓を栄養する血管、冠動脈(coronary artery)です。
心臓自体は絶えず拍動しているわけですから、常に酸素・栄養の供給を受ける必要があります。左室から出た血液は大動脈に駆出され、各臓器に運ばれますが、その起始部のバルサルバ洞という部位から冠動脈は直接分岐します。
なお、この血管が狭くなったり、痙攣したり…で血流量が減った病態が狭心症です。血栓などで詰まった場合、そこから先の血流が途絶えるわけですから、心筋が壊死します。これが心筋梗塞です。また、冠動脈にプラークなどが形成され、ゆっくり(=慢性的に)狭小化が進み、ついには完全に閉塞した状態を、慢性完全閉塞といいます。こうなると治療はなかなか大変。

実体3次元モデル作製当初は、アイキャッチ画像のように一部(この場合は右冠動脈)が脱落したのですが、だんだんコツが掴めてきて、最終的には、冠動脈を脱落させることなく造形させることができました。


予算の関係で、かなり安い3Dプリンターと材料を使ったのですが、意外に使えるかなという印象です。

HorliX で DICOM から 3D モデルを取り出す

「HorliX で DICOM データから 3D モデル(.obj)を取り出すことができますか?」という問い合せがあったので、試してみた。.obj ファイルが何者で、どんな用途に使うのかまるっきりわかってないが。

適当な CT ファイルをインポート。3D Viewer を立ち上げる。今回は、サーフェスレンダリングさせた。

この状態で、「Export 3D-SR」ボタンを押下、書き出す形式として .obj を選ぶ。

すると、3DFile.obj と 3DFile.mtl という二つのファイルが生成される。

形式的には、できているようですね。これが正しいフォーマットかどうかまではわかりませんが。頂点やテクスチュアをテキスト形式で書き出しているようです。アニメなどに使う汎用フォーマットでしょうかね。