解離

フランク・W・パトナムの『解離』(中井久夫訳)を読む。眼をひいたのは第8章。小児の行動を記述するのに「離散的行動状態モデル」が有用であって、これは解離現象のモデルとしても有力であるという指摘。
これは、わかりやすい発想だ。小児病棟などで赤ちゃんをみていると限られた状態しかとっていないことに気がつく。いわく、大泣きしているか、ぐすっているか、食事をとっているか……。
私なんぞは四肢をばたばたしている赤ちゃんを見ると「ああ、内部モデルを獲得しつつあるんだなあ」などと思っていたのだが、こういう見方もあったのか。なるほど。

猪股弘明(医師)

クリックclose