幻聴はお国によって違うんだそうで

この記事

Hallucinatory ‘voices’ shaped by local culture, Stanford anthropologist says

によると、統合失調症の幻聴は、文化によって差があるそうです。
・アメリカでは叱責するような感じ
・インドやアフリカはどことなく遊び心がある
そうです。
でも被害的になっている場合はどこでも「いきてる価値がない」くらいだと思うけど。

なお、山形の某神経内科の先生によると「側頭葉てんかんのpsychic seizureにも文化(宗教)の差があるんですよ」だそうです。facebook で教えてもらいました。

 

猪股弘明(精神科医)

 

一例モノ

ECTに関する超絶マニアックな症例報告を某国研究者向けSNSに置いておいたら、100 回読まれたとか。
いわゆる一例モノなのだが、ガイドライン的な治療戦略がうまくいかなかった時、後ろ向き研究の類より一例モノの方が役に立ったりする。
個々の症例から出発して、一般的なところに抜けていく、というのが臨床の面白みの一つではないかと私なんかは思うのだが、世界に 100人くらいは同様の考え方をしてくれている人がいたようで嬉しい限り。

猪股弘明 精神科医

東京都医学総合研究所客員研究員

お知らせです。 2019/8

ECT

『advanced ECT techniques』をダウンロードできるようにしておきましたので、ご興味ある方はこちらからどうぞ。

で、青字部分をクリックするとダウンロード開始となります。

 

ロナセンテープ(ブロナンセリン)

医科向け医薬品ですが、貼付剤が一つのトレンドになっているようです。

向精神薬だと、ロナセンの貼付剤が 9 月頃から使えるようになるようです。他サイトですが

ロナセンテープ上市 -時代は貼付剤-

という記事にあれこれ書いてますんで、よかったらご一読のほどを。

 

facebook 薬剤師さん向け勉強会のご案内

薬絡みでいうと、私、facebook の『薬剤師に必要な基本的臨床医学知識を研究・実行する会』というところで管理人をやっています。もともとは大八木(秀和)先生が「これから臨床現場に出る機会が増える薬剤師さん向けに臨床で役に立つであろう知識・体験などをディスカッションする」目的で始められたネット上での勉強会ですが、大八木先生の体調が思わしくなく、暫定的ですが、私が管理してます。参加は、原則、薬剤師・医師に限られますが、興味のある方はどうぞご参加ください。

 

猪股弘明(精神科医)

TMSとECT

少し前にNHKの番組でTMS( Transcranial Magnetic Stimulation 経頭蓋的磁気刺激)が取り上げられたせいか外来などでこれに関する問い合わせがちらほらあった。その番組は見逃したのだが、かなりかたよったつくり方だったようで、まるで夢のような治療であるかのように紹介されていたという話だ。
最近はTMSはマークしていなかったので、知らない間にこの分野の治療法が飛躍的な進化を遂げたのかと気になってさきほど PubMed などを調べたが、やはりそんなことはなかった。むしろ重症ではTMSはECTほど効果がないことを示す報告の方が眼につく。

Repetitive transcranial magnetic stimulation versus electroconvulsive therapy for the treatment of major depressive disorder, a randomized controlled clinical trial. Keshtkar M et al; J ECT: 2011; 310-314

前にも述べたと思うが、そもそもECTを使うのはうつが極まって食事をとるのもままならない患者さんや希死念慮が激しくてなかなかコントロールできないケースなどだ。うつだと中等症くらいまでなら、投薬+環境調整でなんとかなってしまう。現行だとTMSは今ひとつ使い道がはっきりしない。(妊娠を希望されていて薬を飲みたくない女性患者の方や癌末期で薬の服用すら難しい患者さんにはかなり有効な方法だと思うが、なぜかこちらの方の努力は一般には取り上げられないし、本格的にやっている施設も少ない)

(追記)…現状だとTMSやDCSは、ニューロリハビリかなあ。

 

猪股弘明(精神科医)

日本精神神経学会 2011@東京

ECTの症例に関して報告してきた。
概ね好評だったようだ。

山梨大の本橋先生、呉医療センターの竹林先生、豊島病院の中村先生…。日本のECT業界の主要なメンバーが集まってくれて、コメントしてくれたのは嬉しかった。

 

猪股弘明(都立松沢病院)