電子カルテからの患者データ吸い出し 2

具体的な案件はこんな感じ。

数年間、A市で開業していたが、開業していた父親の突然の不幸があり、そちらを承継することになった。こちらとそちらの電子カルテにデータの互換性はない。何らかの形でそれまでの診療データを保管しておかなくてはならない。さて、どうする? といった案件。

ラッキーだったのは、使っていた電子カルテが OpenDolphin というオープンソースのものだったこと。データベースの構造をチェックし、ソースを読むと「ああ、これはいけるかな」と。

結論から言うと、データベース(PostgreSQL)からデータを吸い出し、文字情報はテキストファイルに、画像情報は 画像 ファイルに書き出すプログラムを書いて、これがうまく動いた。

元の dolphin のカルテ画面はこんな感じ。

で、変換プログラムの表示画面はこんな感じ。

元の dolphin の画面がかなり凝ったこと(java swing の JTextPane をカスタマイズして使用)をしていたため、そのあたりの処理をどうしようか迷ったが、画像が貼られていた位置にタグを打ち込む形で表示・保存させることにした。ならべくなら、カルテの書式情報も損失なく変換させたいので。

というわけで、今回は電子カルテの実運用後の保管形態に関するお話でした。

ところで、噂に聞くに、電子カルテのデータ構造を秘匿化していわゆる「データを人質に取る」といった商売をしている業者もあるようです。 ビジネスだから、と思う反面、それっていわゆる電子カルテの3要件に違反するんじゃないの?といった感想も持った。なんかすっきりしてない。

こういった時に、適当なガイドラインがあると便利なんですけどね。 ここら辺の話はまた次回にでも。

 

電子カルテからの患者データ吸い出し -open Dolphinを例に-

再開後、一本目の投稿となります。緊張するなあ。

今回は電子カルテの話。

電子カルテは大変便利なのですが、その実体が、「紙」という物理的な物質に人間が理解できる形で記録されているわけではなく、SSD やら HDD やらといった電子媒体に人間がそのままでは認識できない「情報」という形で保管されているがゆえに、時に問題が生じるときがあります。
ああ、言い回しが難しいか。

例えば、電子カルテシステムの運用が終わった後でも、カルテはその性質からいって一定期間保存(必要に応じて情報の取り出し)しておかねばならず、その期間のシステム形態をどうするかって話です。まさか、現役稼働時のシステムをそのまま維持するわけにもいかんでしょう?

ここらへんの話は、あまり話題にも登らないんですが、現実的には重要だったりします。

(続)