Dell Inspiron 530 に現役で働いてもらうべく、諸々改造。
今までのところ以下の改造をおこなった。
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1.グラフィクボード交換(元からついていたヤツ → MSI GT630)
2.CPU交換(Core 2 Duo E6750 → E8600)
3.HDD→SSD 換装(元からついてた 320G HDD → sumsung 750 EVO 250G)
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《 目 次 》
なお、改造直前のOSは、Win10 32bit。以前に Vists 32bit (購入時)→Win7 32bitにアップグレードしてあったので、無償でアップグレードできた。量は少ないが、昔書いたプログラムのコードやデータはけっこうあるので、消されてはたまらんと Win10 64bit へのクリーンインストールは見送り(メモリも 4G しかないということもある)。
操作感は、もっさり感 MAX。使えて使えないことはないが、古いデータの確認用という感じでたまに触る程度。あと、ブーンというファンの音と HDD のカリカリ音は相当なレベルで、ディスプレイの前に長居したくないと感じるくらい。
1.グラフィクボード交換(元からついていたヤツ → MSI GT630)
一番、費用対効果が高そうなここから着手。作業が簡単ということもある。また、騒音源もグラボのファンまわりがアヤしかった。
交換品はかなり適当に選択。アマゾンで1点だけ売れ残っていた新古品を、たまたま見つけ即決で購入(¥5000程度)。なお、現在、同製品は、4G のRAMを積んで4万前後で発売中。これでは買えない。今買うのだったら、ASUSのGT610を積んだファンレスのやつの方が低消費電力ということもあってよさそう。ここらへんは、用途に応じて。
PCI x16、ロープロファイル対応、という基準だけで選んだのだが、ブツが届くと・・・電源電圧 300W or greater が必要、と書いてある。あ、これゲーム用途の思いっきりブン回すタイプかあと、ここでようやく気付く。
使いそうもないビデオキャプチャーソフトや3D機能もついているらしい。

左が今回購入した GT630 、右がもともとついていたもの(名前忘れた)。この写真だけでは理解しにくいと思うが、これを上下にひっくり返し、端子部分をマザーボード該当部へズッと挿し込み、コネクタ面を、予め外しておいた筐体ブラケットの空いたところから「こんにちは」させる。
実際の作業は、マシン向かって左の筐体パネルを外すところから始まる。パネルはマシンのリア面にネジ2個で留まっているので、ネジを緩めたあと、後方にスライドさせるようにして、取り外す(実際にやってみると意外と簡単)。
写真は、引き抜いた後のもの。奥にあるのがマザーボード。一際目立つ黒いファンの奥にCPUが鎮座している。メモリはスロット4ヶ所に1Gずつメモリーボードが刺さっている。右にあるのが、後で出てくるHDD。
これは作業途中の写真で、既にグラボは取り除いてある。薄青部分に新規のグラボを無理なく挿し込む。挿し込めたかどうかは、感触で大体わかる。
装着したら、ネジで固定。
以上で作業は完了。
適当な端子を使ってモニターとケーブルでつなぐ。
確認のため Win10 を起動させたが、Win7 時代にウィンドウズインデックス3点台であった描画機能は、期待したほど向上はしていなかったと思う。やや、グーグルクロームの描画が速くなった程度。依然として、アイコンクリック→やや間→白い四角い画面出現→遅れて文字や画像が出現、という「使えない」マシン状態。正直、このとき、「捨てちゃった方が・・・」と思わなくもなかったが、それでも
・騒音は半減
・同時に購入したCPU交換が思った以上に効果的
であったことから、なげやりに2.をこなし、憤然と3.に進むことになった。
2.CPU交換(Core 2 Duo E6750 → E8600)
これもアマゾンで購入。中古で¥2000程度。要するに1と2で1万円内に抑えたかったのだ。
ネット上の評判では、この交換はそれほど効果はないとされていた。しかし、(1の作業を終えていたという事情はあるにせよ)今回の改造では、これがけっこう効いた。
作業途中の写真は撮ってない。中古で、しかもクロックが1G上がった程度では…と正直あまり期待していなかったのだ。筐体開けたわけだから、ついでに、という感じ。
プロセスもかなり適当。本当は、ファン→放熱板の順に外し、掃除でもすべきなんだろうが、面倒なので、ファン+放熱板をワンブロックで切除(ファンに附いている電源ケーブルは予め外しておくこと)。レバー式のソケットなので、交換自体も簡単。レバー緩める、E6750 を除去、E8600 を代わりに置く、レバー閉める、それだけ。本来はここで放熱効率を上げるため、シリコングリスを塗りなおす作業があるのだが、面倒なので E6750 に付着していたそれをヘラでこそいで、E8600 の頭に塗りなおす。
後は、ワンブロックを再設置し、テストで電源投入。
これが…。
速い、速くなってるよー。
明らかにマウスの動きが違う。手の動きに遅れてない。アイコンの移動も普通にできる。
これが、はずみになって、3に突入。
3.HDD→SSD 換装(購入時の 320G HDD → sumsung 750 EVO 250G)
CPU交換ですっかりはずみがついたオイラは、その2分後には、アマゾン内を物色。SATA接続のSSDで256G程度のもの…。1万円内で買えるものは、3種類程度まですぐに絞り込めた。その中でも、外れがない&付属クローンソフトが優秀&低電力という sumsung EVO シリーズに決定。購入ポチってから2日後には、ブツ(各種ケーブル類もいっしょに頼んだ)が届いた。便利な時代になったものだ。
なお、届くまでの間、今までやったことのなかった各種テストツールも導入した。
例えば、CrystalDiskMark 。この時点での成績を上げておく。
この指標の正確な読み方は詳細にはわからない。だが、4K(Read) = 0.148 [MB/s] ってなんだYo !!!
1秒に1Mbyte も読み込めてなかったのか…orz
148kB/s って、WiMax の下り回線並みだぞ。どうりで…。
だが、この数値で実機のあのきびきび感。内蔵ストレージの弱さをCPUパワーとグラボの能力で補っていたと考えられる。これに SSD の力がプラスされれば、かなりの性能の向上が見込めるのでは?
付属ソフトが優秀だったせいか、(時間はかかったものの)換装自体の作業はそんなに難しくない。おおざっぱな流れは、
・ソフト起動
・母艦(INSPIRON) と SSD を usb-SATA 変換ケーブルでつなぐ
・どのパーティションをどのサイズに切り直してどこに置くかソフトが訊いてくるので、適当に答えればよい。
・あとは、ボタン一発、クローン開始。今回は元のHDDの性能が大きく足を引っ張って終了するまで4時間半。(その間、食事をしたりしながらたまに状況を確認していたが、やはりよく使う領域のカリカリ音は尋常ではない)
・クローンが終了したら、SSDを母艦内部のSATAと電源につなぐ。
・後は再起動で動作確認、で、基本的に終了。
この手順を写真をみながら、ポイントをおさらい。
付属ソフトを通してHDDのデータを丸ごと SSD にクローンして、起動できるディスクをつくります。
けっこう時間がかかったので、その間も少し作業。
SSDは小さく、そのままでは母艦のベイに収まらないので変換マウンタをつけます。
クローンが終わったら、SSDを本体側面のシャドウベイに接続。後は、SATAケーブルと電源ラインを接続。
HDDも残しておいてもいいのですが、もう性能が性能だけに今回は取り払いました。

で、再起動。
起動は、まじでウルトラブックなみになりました。アプリの起動・切り替えも十分使えるレベル。グーグルクロームも10枚ほどタブを開いてもなんともありません。
あと、特筆すべきは、静音性の回復。普通に作業している限りにおいてはほとんどマシンからの音は気になりません。この点でも、旧グラボとHDDがいかに騒音源だったかわかります。
ベンチマークの結果はこんな感じ。
けして、最新のパソに比べれば誇れる数値でもなんでもないでしょうが、重い作業をさせなければこれでも、十分使えます。
なによりも嬉しかったのは、現役当時、画像解析用に使っていた Volume One というソフトが、現役時よりもきびきびと動いたこと。昔の環境が、蘇えるってなんか嬉しい。
(追記)Win10 でもエクスペリエンス・インデックスは使える。ここ参照。
やってみました。結果は
の通り。ゲーム用グラフィックスの数値が出ないのはあれれという感じだが(今後、要調整)、全体的にバランスよく性能アップしていると思う。
こうして、また一つのゴミパソが再生された…。