バイブコーディングで電子カルテはできまぁす!

某所で公開していた記事ですが、なんか需要あるようなのでこちらに加筆修正の上、転載。
ただし、登場人物の SNS 上でのプロフィールなどが「半実名」なので、ここでは X 氏と変更した。
なお、X 氏自身はこういうレビューされること自体が好きではないようなのだが、ベースにしたプロジェクトがもはや一種の「公共財」となっている以上、致し方ないのではないかと思う。それが嫌なら一からオリジナルアプリをフルスクラッチで作るしかない。
もちろん、メドレーもサイレントでチェックはしているようなので、オープンにしている分、私たちのやり方の方がフェアなような気がする。


1日のうちに私たちを虜にした X 氏、彼の主張は登場以来一貫して「バイブコーディングでオープンソース(opendolphin ベース)の電子カルテを作る」ということであった。

着手してから半年近く経ってもテストすらできていないことから考えて、何かあるなと思っていたのだが、リポジトリをチェックして、ああそういうことなのかと納得するところがあった。
五月雨式に書いていこう。

・クライアント&サーバの起動スクリプトが 1000 行越え

「AI はアプリは作れても、メンテはできない」とよく言われる。OpenDolphinNext でも、AI エージェントがコードを生成した際、簡単な応答は見ていたようだ。
多分、正常終了するように、エージェントが気を利かせたのだろう。サーバを特殊条件で立ち上げ、これまた特殊条件でのクライアントからのリクエストを処理する。
部分部分のチェックならこれでいいが、全体を動かそうとすると、起動条件は複雑になる。
で、1000行越えと。
もちろん、人間がこのシステムを維持していくのは難しい。

・いつまでも決まらない ModuleModel.java の仕様

これは散々擦られているので、深くは触れないが、このコロコロ変わる仕様変更にサーバの他の部分がついていけてなかったようだ。

では、次に、X 氏の開発に対する態度について。

とにかく、LLM に対して過剰な信頼を置いている。

今夜で終わる
確かになんの成果もあげられず、「終わった」ようだ。
しかし、現状の LLM の能力から言って、工程表作って指示したところで意味のあるアプリが自動で自然にできるとは思えず、何か技術把握の仕方がおかしい。

(追記)大事なことなので書いておきますが、現状の OpenDolphinNext のコードでは完成したとしても従来の dolphin 2.7 系とはデータ互換性はありません。(これを確認したくてソースをチェックしたとも言える)
話がそれるかもしれませんが、(dolphin の普及期は特に)自力運用していながら、データ構造を把握してない開業医さんがかなりいて、それが原因のトラブルは多数ありました。

(追記2)結局、2026/5/23 X 氏自身が「開発は中止する」旨の記事を公開した。

 

 

OpenDolphinNext

流石にこれは失礼でしょ。

ええと、PR 回避や提案されてやったことに対してさも自分が自発的にやったかのような表現のすり替え・・・
印象よくないな。

(追記)大方の予想通り、彼のプロジェクトは失敗したようだ。

(追記2)彼のオープンソースに対する認識は何か違うのではないかと思う。少なくともわれわれとは違う。

世界中からprとんできて、それで困りますかね?
それがオープンソースの良さじゃないでしょうか?
私もこれを自分のもの、自分の手柄とひけらかすつもりはありませんし、多数のPR頂けてマージしたほうが良くなるならば、それでいいのではないですか? 

実際の PR は、あのお方の一件のみ。
それにしても「dolphin 2.7 系を使うので、GPL の要件チェックも兼ねて老婆心ながら・・・」という感覚で、Next の理念などに賛同して、というものではない。

「自分の手柄とひけらかすつもりはありません」というが、われわれに対する謝辞は全て消えてしまっている。