バーナム効果と心理テスト

精神科をまわっていたときに感心したことの一つに「バーナム効果」というものがある。

あやしい心理テストなどはこの効果を上手く使っているように思う。

ロールシャッハテストなどの心理投影法は基本的に「(インクのシミなど)曖昧な対象を半ば強制的に分類するときその人の人格が反映される」という前提に基づいている。この前提自体かなりあやしいと思うのだが、それでも結果をみて「あー、ある、ある」、「当たってるよ、おい」などとつい思ってしまうところがある。

ここには落とし穴があって、結果(所見)を記載する際、誰にでも当てはまるような所見を入れておくとなんとなく「当たった」感が増大して、テスト自体を信用してしまうのだそうだ。例えば

あなたにはロマンチックな面と冷静な面があります

なんて一文をしれっと混ぜておくと誰にでも当てはまるが故に「ああ、私の心の奥底が言い当てられた」という印象を被験者が持ってしまう。で、テスト自体を信用する、と。これをバーナム効果というらしい。

ロールシャッハなどは、さすがにテストの評価方法がある程度、構造化・体系化されていて、あからさまなインチキはできないだろうが、巷の心理テストは、この効果うまくつかっているなあというものが散見される。

お気をつけください。




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