pahzor.jp の方のリニューアルをしてきたことは以前にも触れた。

だが、単純にリニューアルしただけでは面白くなかったので、各種ウェブアプリなどもこっそり忍ばせている。
WebORCA
諸々のテスト用に WebORCA をインストール。

ちなみに標準型電子カルテでも保険点数の算定ロジックを呼び出す際には、ORCA API 準拠の API を想定して構築せよとのお達しが出ています。
OpenDolphin 6.3 (6.3.1)
ついでで、上の WebORCA と連動して動くOpenDolphin のサーバーも仕込んできた。

クライアントは、下の説明でも意味不明なことをやって「動かない」になっている人がいたので、不具合を解消した .app などを用意した。
以下のように、解凍してダブルクリックでいけると思います。Java 実行環境も同包しているので、準備は不要です。
クライアントバイナリを↓から DL。
ソースコードは
https://github.com/air-h-128k-il/OpenDolphin-2.7.3m-client/
で公開しています。
Mac の場合
DL した .zip ファイルを解凍後、
![]()
OpenDolphin.app をダブルクリックまたは右クリックで「開く」。

そのまま「開く」で起動できます。
Windows の場合
DL した .zip を解凍後、

OpenDolphin.exe を右クリックで「開く」。
MicroSoft Defender に阻まれますが

「実行」で以降起動できるようになります。
起動できるようになれば
→パスワードに適当な文字列を入力(文字通りなんでもいいという意味での「適当」)
→来院患者一覧が表示されるので、適当な患者を選んでダブルクリック
→カルテエディターが表示される

で、めでたし、めでたし、でしょうか。
(以前の説明)
クライアントバイナリは↓から DL してください。
Mac(ARM) windows Linux(Ubuntu: amd64)
ただし、今回仕込んだドルフィンは、 2.7 系列をほとんど手を入れずに Java17 向けにビルドし直しただけの Ver 6.3 というものです。
DL した .zip ファイルを解凍後、

OpenDolphin.jar をダブルクリック
→クライアント起動
→パスワードに適当な文字列を入力(文字通りなんでもいいという意味での「適当」)
→テスト患者を表示

まではいけると思いますが、データベースアクセスエラーのメッセージが出てそれ以上は進めないはずです。

これは Java17 になって、Java の新しい仕様の縛りがキツくなったために出る不具合なので、姑息的に解決するなら新しい仕様を「使わない」ことを Java Virtual Machine(JVM) に対して教える必要があります。(もちろんより本質的にプログラム自体を Java の進化などに合わせて改変するというやり方もあります。後述します)
だから、起動するにはダブルクリックではなく、コマンドラインから、JVM に適当(=適切)なオプションを渡してください。
どのようなオプションを渡せばいいかは検索すれば出てくると思います。
もちろん Java (17以降の)実行環境も必要。
(追記)簡単ですが、解説動画追加。
Dolphin Client Gallery
各種 OS の差異を吸収するために仮想的なマシンを想定して OS によらない統一的な機能や UI を提供する・・というのは Java を語る上での決まり文句みたいなものですが、ドルフィンの一つのバージョンを実際に MacOS, Windows や Linux の全てでビルドしたことはなかったので、ここで鑑賞してみましょう。
windows
Win で動くドルフィンを初めて見た時、「なんて GUI リッチな・・・」と感動したものですが、Mac のクライアントを見慣れた今となっては、そうでもないですね。
ただ、WSL で WebORCA が動くというのは魅力的な環境です。

Linux(Ubuntu)
今の今まで Linux でクライアントを動かしたことがなかったのですが、なかなかイケてます。
Ubuntu のデスクトップ GUI 自体がかなり良くなっていると思います。

DolphORCA
Java の進化に対応させるために Ver 6.3 では「姑息的に」対応したと書きましたが、もちろんそうでないやり方もあります。
この不具合が出た原因は、そもそもサーバー部に ImageIcon というクライアントで使われる画像表示用のパーツが混入していたせいなので(=サーバとクライアントの、別の言い方をすればモデルとビューの機能分離が完全ではない、データ構造の一部が Java 依存である)、これをこそぎ落とす。
特にクライアントをブラウザにした場合は画像情報は別のサーバーで持っていたほうが方がいいので、画像表示関係は画像表示用のサーバーに受け持たせる。
DICOM を直接表示できるブラウザはないが、画像情報を
PACS → DICOM-汎用画像変換 → 画像表示用サーバー
の順番で受け渡せば、ブラウザ上に医療画像が表示できるので、サーバー(群)自体の構成を変える。
マイクロサービス的な構成を意識する。
文字情報がなぜかバイナリで記録されているので、これを修正する。
・・・・・・・
・・・・・
・・・
などとやっていったら、まるっきり別物のアプリになってしまい、これを DolphORCA と呼んでいました。
実はそのプロトタイプがインストしてあったりします。

標準型電子カルテとの絡みもあるので、現時点ではなんとも言えませんが、適当なタイミングで公開予定です。


『




