英文ビジネスメールと HorliX community

どういうわけかここ最近、英語の学び方、みたいな記事を何回か見かけたので、私も便乗してこのお題で。

おそらくある程度マトモな環境で真摯に仕事していれば、自分の専門分野の英語論文を読むのはそんなに難しくないと思う(読み込む精度は、その人の力量次第だと思うが)。
問題は、広報用の英語ドキュメントつくったり、外国人とメールでやり取りする時、などではないかと思う。こういうのは学校英語で教えてくれないものの一つだ。
思うにこれは必要に迫られないと身につかないと思う。私はいくつかのオープンソースの国際プロジェクトを抱えていて、最近、外国の方からの問い合わせも増えてきた。
特に、HorliX は
・いくつかのカスタマイズバージョンの構想があること
・リリースした場合、収益が上がる可能性が高いこと
から、これに参加してくれそうな海外の方々に私からかなり明確な方針を打ち出す必要があった。
自分なりの考えをまとめて英文にするとこんな感じになった。

2. returning the profits to contributors
I respect free and open-source mind but the over-interpretation is not
so good for the sound growing the project.
I think it is good to distribute the profits to whom it may concern
according to their contributions.

文法的に完全に正しいかどうか、こういう言い回しでよかったのか、英語不得手な私にはわからないが、意図は通じたようだ(こういうところであまり凝った言い回しをしないのもコツかもしれない。私の英語がアレなことは関係者は知っている。大抵の場合、ネイティブが後でより自然な言い回しに言い換えてくれる)。
有り難いことにこの考えは支持されたようで、その後、HorliX community (というものが形成されつつあるように思う)のトラフィックは活気づいたように思う。
見返りが全くないわけでなく、かといって報酬を固定するのでもなく、利益が発生した際に関係した人にその貢献度に応じて利益を分配する、いってみれば利益分配方式とでもいうべきこの方法は、日本やアメリカのアニメ・映画・ゲームなどの製作方式として採用されているように思うが、オープンソースの世界でうまく働くかどうかはわからない。
だが、有り難いことにこの考えは支持されたようで、その後、HorliX community (というものが形成されつつあるように思う)のトラフィックは活気づいたように思う。
ここしばらくは、これをうまく回していくのが私の仕事の一つになる。

 

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ

 

 

Apple Review から Mac App Store へ

DICOM Viewer Horos は、ほんの数ヶ月前までは日本語対応されていなかった。惜しいと思った僕らのグループが、メニューなどを日本語化、さらに完全 64bit 化対応など改良を加えた。それが HorliX (ホーリックス)だ。

 

Apple Review

HorliX は、海外、特に研究家筋に評価されているようで、これを受けて僕らも Mac App Store を通じて配布しようと考え、ちょっと前から Apple Review (Mac App Store でアプリを配布するための事前審査)にトライしていた。

で、本日、HorliX 、Apple Review を通過しました。

めでたい。

これで、私が「リリース」ボタンをポチれば、世界155カ国に HorliX が配信されます。

関係者と協議して、実際のリリース日を決めたいと思います。

 

Mac App Store

関係者といってもフェイザー(合同会社。私が以前に設立した会社)関係者しかいない。共同開発者に許可を取ってリリースボタンをポチる。

細々としたことを片付けて数時間後に確認したら Mac App Store での配信が始まってました。

さて、どうなりますか。

 

国内ユーザー第1号

MacAppStore に上げて2日目?くらいであっただろうか早速このような反応があった。

まったく大変でした そしてHorliX

これは嬉しい。

 

 

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ

 

世界デビュー

医師ならば、DICOM 画像ビューアの OsiriX には一回くらいは触れたことがあると思うが、近年、高額化が進んでおり、私の周囲では OsiriX 5.8 からフォークした Horos ユーザが増えている(こちらは無料)。

Horos は通常の使用、つまり 2Dビューアで画像を閲覧するとか、簡単な 3D 画像を構築するとかといった用途であれば、ほぼ問題なく使える。ただし、動作が不安定であったり、日本語が使えなかったりして、特に日本での普及の妨げになっていた。

私が放浪している間、手持ち無沙汰であった(と思われる)私の仲間がこれらの問題を解決しにいってくれた。具体的には、日本語リソースを追加したり、読めない画像を読めるようにしたり、といったことだ。

私もこの5月くらいからこの動きに合流。手始めに ROI 周りのUI の改変をまとめた

この改良を Horos 本体の方々が気に入ってくれたらしく、この度、私たちのコードが Horos 本体に取り込まれる運びとなった。

インストール後すぐに使えるインストーラー版では、この取り込みはまだ反映されていないのだが、先日更新されたソースコード上では既に結果は反映されている。こんな感じ。

ありがたいことに私の名前も PHAZOR, LLC (=フェイザー合同会社の英文表記)とともにクレジットされている。

OsiriX のユーザー数40万人には負けるとはいえ、世界170ヶ国、12万人が使っているソフトに貢献者として名前が載るというのは、光栄というか嬉しいというか、とにかく良い気分だ。

英文査読誌のファーストオーサーになった場合にも似たような感覚が沸き起こると思うが、こちらはやはり専門家向けだし、医療者の日常業務に直接役に立つということはそう多くないので、その分だけ喜びも抑制される感じはある。内なる充実感という意味ではこちらの方が上かもしれないが。

今回の改変では、ROI 操作時の UI に手を加えたので、ユーザーが直接使う機会もそれなりにあるはずだ。だから「気に入ってもらえるだろうか」とか「さらなる改良を求められるかな」などと想像が膨らみ、その分、わくわく感がある。もちろん、気に入ってもらえない可能性もある。だが、そういったネガティブな反応でも直接的であるが故にある意味嬉しい。

Horos にしても、そこからさらに派生させた HorliX にしても、「メーカーの押し着せではなく、自分たちが必要なものは自分たちでつくるんだ」という強い意思が込められているし、それが旺盛な開発ペースの源になっている。

こういうアプローチに興味を持たれた方には、ぜひとも使って欲しいと思う。

 

猪股弘明


なお、「OsiriX と Horos と HorliX の関係がわかりにくい」という声をたまに聞く。ANN2b さんが、

HOROS -WIKIPEDIA 風解説-

HORLIX -WIKIPEDIA 風解説-

に簡潔にまとめてくれているので、そちらをご参照のほどを。

 

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ

ご無沙汰しております

長らく、更新・メンテが滞っておりました。

リーダーが病に(笑)倒れている間、スタッフ諸々も私事に追われ、 こんな事態になっておりました。ただ、そろそろ、みな、手も空きはじめ、日々の鬱憤と抑えていた自己表現欲求が沸々とたまっているようです。

というわけで、活動再開です。

旧フェイザー合同会社有志一同

UKEファイル OverView

この前のオンラインレセプト請求で問題が発生した。

公費の受給者番号が確定せず、月遅れ処理にしていたのだが、その分がエラーになってしまうという。
どこかで誤操作をやっていることが疑われたが、できれば今月中に請求したい。

結局、テキストエディターで エラー分のUKEファイルをつくってしまった。社保の支払基金のサイトでフォーマットが公開されているのだが、記述が細かすぎてわかりにくい。ざっくりと解説しよう。

(全体構造)


IR,,,,,,,,(医療機関の情報),,,,,,

RE,1,,,,(患者さんの情報),,,,,,,,,,
HO,,,,,(保険情報),,,,,,,,

KO,,,,,(公費の情報),,,,, ←(公費を使う場合必要)

SY,,,,,,,(傷病名),,,,,,,,

SI,,,,,,,,,(診療行為),,,,,,,

CO,,,,,,,,,(コメント文),,,,,,

RE,2,,,,(患者さんの情報),,,,,,,,,,

(以下、繰り返し)

GO,(保険者への件数),(合計保険点数),99

である。

基本的にはORCAが吐き出すUKEファイルは、完成度が高いが、月遅れや公費などで基金のASPにひっかかる場合がある。

このような場合、ORCAでがちゃがちゃやるよりは、テキストエディターでUKEファイルを自作して請求・確定した方が早いと思う。

 

猪股弘明( PHAZOR 合同会社

精神科:精神保健指定医

 

なお、.uke ファイルを医療関係者が見やすくしたものが「レセ電ビューア」というやつです。
ORCA だと Mac 版がないようですね。

windows 版ですが

https://bitbucket.org/ayamashita_kojosen/openreceiptviewer/src/master/

github: https://github.com/akihiro-yamashita/OpenReceiptViewer

にオープンソースで公開されているものがあります。