精神科領域では、「精神保健指定医」なる資格がある。
患者さんに「自傷・他害のおそれ」がある場合、誰かが入院・隔離・拘束などを決めなくてはいけないが、これは基本的人権を侵害することにもあたるので、国から「指定」された医師がおこなうことになっている。なので「指定医」などと呼ばれている。
精神科病院で当直などをする場合、ないと仕事にならない場合が多いので、これだけはメンテしないといけない。
大抵の精神科医は、臨床でいっぱいいっぱいの時に取る資格なので、以前にその取り方が問題になったりもした。
私も保持しているが、指定医を規定している精神保健福祉法の改正などがあるため、5年に1度は決められた講習を受けなくてはいけない。
先日、講習会があったため、私も参加した。本年度、最終だったため、会場は人でいっぱい。
午前は、最新統計などチェックできたりするので、興味深く聞けた。措置入院の数が微増しているのは意外だった。拘束の数減らすより、こちらの件数減らす方が、(長い目で見ると)優先じゃないかなあ、などと思った。
午後は眠気との闘いになる。
次回からは、意見書いたりする形式に変わるとか。
かなり実務的な資格なので、そちらの形式の方がいいように思う。
精神保健指定医と私というと『精神保健指定医レポート作成マニュアル』ということになるかと思いますが、現在は、諸々の事情で Puboo での配信を停止、amazon のみでの配布になっております。
改訂したいんですけどね。時間の関係で…ごにょごにょ。
猪股弘明(精神保健指定医)
⭐️(参考)『精神科医と法』
尼のレビュー欄に変なのがありますが?
推測なんですが、私の元患者さんではないかと。
いろいろ事情があってのことでしょうし、刺激しない方がいいように思います。
よろしくお願いします。