2026 初夏
暦の上では「初夏」の明確な規定はないんだそうな。概ね 5月上旬〜6月上旬のことを指すらしい。
その頃に取り組んでいたことなど。
PaxViewer
勤めている病院で医療システムを導入することになった。事務系統の職員に伝わりにくいのが画像系統で、PACS なんて概念からして初回ではまず伝わらない。
デモするのが有効だと考え、PACS と連動するブラウザ型の DICOM Viewer を作成した。
それきりになるのも惜しいと思い、簡易 PACS 機能も付属して独立したアプリにした。
これが PaxViewer。
今では v1.0.4 になっている。

なお、そのときに作成したスライド。

OceanMini v1.1.6
OceanMini にかねてから要望が出ていた ollama のモデル選択機能を実装して v1.1.6 としてリリースした。

他には、RC(Release Candidate:リリース候補版) 時代にも入れていた PACS 連携機能も PACS Link としてコントロールパネルのアイテムに固定化した。
ただし、RC の頃と仕様が変わっているのでご注意を。
OpenDolphinNext
結局、失敗に終わったので流そうかと思っていたのだが、やはり書こう。
この件はもやっとすることが多かったのだ。
助言や PR がなかったことにされている
あまり恩着せがましいことを言うつもりはないが、このレベルから助言しているんですけどね。
彼にとっては、こういった基礎的な事項よりスクールや A 先生の教えの方が大事なようだ。
一時期、README に記載されていたわれわれに対する謝辞も今ではいっさい削除されている。

なんにせよ、OSS の古き良き慣習とは流儀がかなり異なりますね。
開発者の主張とコードの機能が食い違う
例えば、るま氏自身は「従来の dolphin とのデータの互換性は考慮してない」とあちこちで主張しているのだが、実際のコードはそうなっていない。
確かにモデルファイルが規定するデータ構造は、従来の dolphin のそれとは異なっており、データ互換性はない。
だが、中断したリポジトリのコードをチェックすればわかるが、データを投入することも可能な構成になっている。
「動くアプリを完成させる」という目標を優先させるなら、まずはそのアプリで生成されたデータだけを考えればよく、データインポートの機能などは後回しにするはずだ。深く詮索はしないが、表向きの主張とは裏腹に別の意図があったように思う。
もやっとすることが多かった、と書いたのは、こういった言動の積み重ねによる。
ライセンスに対する独特のこだわり
多くの人が唖然としたのだが、dolphin 2.7 系は GPLv2 だと主張していた点だ。(→その後、本人は訂正)
一般的にも GPLv3 と認識されており、なんで?と言わざるを得ない。
一時期、ネット上の増田茂医師(ただし、現在では SNS 各種アカウントで自分が医師だとは名乗ってもいない)が GPLv2 を主張していて、そのため『増田茂=皆川和史』説が囁かれもしたが、あれに似ている。
皆川和史氏に感化されたんだろうか?
OceanMini CMake Version オープンソース化
OceanMini の CMake Version のソースコードの一部を GitHub で公開した。
以前から、OceanMini には Windows 版や Linux 版もあるといっていたのは、これのことだ。
CMake なので、Win や Linux でもビルドできるという理屈です。
UI を除いて機能的にはオリジナルの MacOS 版とほとんど遜色ないレベルまで実装が進んでいる。
ただし、公開にあたっては、コードのほんのサワリだけにした。
教育用というわけではないが「アプリってこうやって作るものなんですよ」という雰囲気を残したかったからだ。
教育用といってもウェブサーバに関しては、Crow を使っているので、オリジナルよりも性能はいいくらい。
公開はしたし今後もその予定だが、ノイズがうるさくなったら公開は中止します。気を使ってまでオープンソースしたくはないので。
GPL V3 号
X のこの投稿が個人的には面白かった。
サイズの異なるバージョンもあるとのことで、ブログ向きの横長バージョンをお借りした。

オープンソースの世界 -私物化との戦い-
オープンソースソフトウェアは私物化、いわゆる「パクリ」との戦いという一面は確かにある。
『オープンソースはパクリの温床』という記事で以下の表現があった。
パクリのためのギミック
上の事例で気がつくのは、衆人環視のオープンソースの世界では、単純なパクリは通用せず、なんらかの仕掛け(ギミック)が必要だということだ。
オープンソースライセンスであったり、バイブコーディングであったり。
確かに確かに。
dolphin プロジェクトでもオープンソースライセンスの author 表記を改ざんする事案はあった。
バイブコーディングによるあからさまな「ライセンスロンダリング」はこれまでなかったように思うが、今後は出てくるかもしれない。
OSS ライセンスは author 権利保護という観点から見ると強力だが、注意を怠ると無効化される危険性はゼロではない。
OpenDolphin is finished
2026/3/31 に ORCA の CLAIM が廃止になる。
dolphin 2.7 系は、ORCA との接続に CLAIM を使っていたから、CLAIM 廃止に伴って電子カルテとしては実質的に使えなくなる。
さらば、という感じだ。
オープンドルフィンといえば、open source であることが特徴とされていたが、では、その特性が生かされた利用はされていたかといえば、ほとんどされていなかったのではなかろうか。ソースコードからビルド、くらいのことはできても、導入した各施設が自由自在にカスタマイズを施す、というような、当初想定されていた利用方法を実行できた施設はほとんどないと思う。
そういう意味では失敗プロジェクトだったと思うのだが、これについて思うところを書く。
貧弱なドキュメント
ドルフィンのリポジトリを見て気がつくことは、技術的なドキュメントが極端に少ないということだ。
各施設でのカスタマイズを促すということであれば、ソースコードが何を意味しているかなどの解説は必須だと思うが、こういうものは一切なかった。
運営する側はむしろそういった情報の提供を制限していたように思える。
また、コードの書き方がいささか本格的すぎた。例えば、デザインパターンを使いまくっているせいで、可読性が著しく低下している。
自由を許さない統治機構
普及を阻んだ最大の要因はこれだったのではないかと思う。
(続く)
OpenOcean/Dolphin GPL 2026
2025 後半に OpenOcean/Dolphin の著作権表示に関する記事をいくつか書いた。
OpenDolphin/Ocean ソースコード利用指針
その目的は、間違いだらけの AI まとめ対策のほかにソースコードを利用するための指針を示すという意図もあった。
最近では、@MedRecMate さん(丸口勇人先生?)が dolphin のソースコードを OpenDolphinNext で再利用している。
LICENSE の改竄はなかなか気がつきにくいところだ。
Copyright (C) 2001-2011 Kazushi Minagawa. Digital Globe, Inc.
825 Sylk BLDG., 1-Yamashita-Cho, Naka-Ku, Kanagawa-Ken, Yokohama-City, JAPAN.This program is free software; you can redistribute it and/or modify it under the terms of the
GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; either version 2
of the License, or (at your option) any later version.This program is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY;
without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR
PURPOSE. See the GNU General Public License for more details.You should have received a copy of the GNU General Public License along with this program;
if not, write to the Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place, Suite 330, Boston, MA
02111-1307 USA.(R)OpenDolphin version 2.2, Copyright (C) 2001-2011 Kazushi Minagawa, Digital Globe, Inc.
(R)OpenDolphin comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY; for details see the GNU General
Public License, version 2 (GPLv2) This is free software, and you are welcome to redistribute
it under certain conditions; see the GPLv2 for details.
なんて記載を見たら、普通の人は v2.2 の更新し忘れだと思うのではないだろうか?(この時点でのバージョンは 2.7.1)
実際は、皆川和史が以下のように 2.4 から不自然な巻き戻し的な修正を行なった結果である。

リポジトリの最終更新は 2018 で、この時点での運営元は LSC なのだから、これは皆川和史による意図的な改竄と見るのが普通で、現行の間違った記述は捨てて、LSC が fork 元であることを示すような修正が必要になってくる。
X 上でも意見交換を行なったが、今のところ、本格的に利用する際には「メドレーに確認をとった方がいいだろう」というような結論になっている。
一般には
v2.2 系・・利用しない方がいい
v2.7 系・・利用してもいいが、LICENSE 文書が改竄されていることは意識しておくこと
v2.7m 系・・手前味噌だが、推奨
だろう。
Google AI overview
ポンコツすぎる。
OpenOcean/Dolphin のライセンス周りの説明がハルシネーション出まくり。
ダメな点を挙げていく。
・皆川和史による LICENSE 文書の改竄に気がついていない
(上記参照)
・OpenDolphin は皆川和史の個人著作物という前提に立っている
少なくとも 2.7 系ではあり得ない。
・OpenOcean のオープンソースとしての利用許諾は終了している、という意味不明な主張をしている
していない。むしろ LSC はコードの利用を奨励していた。ただし、LSC dolphin 及び派生ソフトに関しては、LSC の意向で 2018 年末には GPL ライセンスは実質的に廃止されている。この事象と小林の個人的意見を取り違えている。
怪文書は当時から怪文書扱いで、あの記事の是正勧告(MOSS は法的な機関でもなんでもないのでこの言葉を使うこと自体が不適当)に従っているプロジェクトは一つもなかった。
猪股弘明
参考
『OpenOcean/Dolphin GPL LICENSE に基づくソースコード利用の指針』
パクらせてもらいました(笑)
OpenDolphinNext に関する記載は消えたりしているようですが、ANN2b 氏の言うように「AI のみで dolphin を復活させた」というストーリーは無理があるように思います。というのは、私が、データ構造に関して助言し、PR なども送ってマージされているから。

確かに PostgreSQL の保存形式としては違う(CLOB → JSONB)のですが、言わんとしていることは一緒です。
なお、彼は、私の PR が無効になっていると主張しているが、無効になっているのは、従来の dolphin 2.7系とのデータ互換性を担保している部分です。だから、(現時点 -2026年4月- ではアプリ自体が未完成だが)完成したとしても従来の 2.7 系 dolphin とはデータ互換性はまったくありません。この点には注意が必要でしょう。
『電子カルテ自作派 2022-2025』
OpenDolphinNext への軽めの言及あり。
『電子カルテ自作派 2025』
OpenDolphinNext への言及あり。
なお、「るま」という人からのコメントありますが、この人の取り扱いに当方チームは少々困りつつあります。
SNS などでは一応「医師」とは名乗っていますが、上記記事のコメント欄にもあるように、ズバリ「あなたは XX 医師なのですか?」と聞いても答えてないからです。(その後、コメントのやり取りで「医師です」と答えたこともありましたが、一般的なプロフィールではそうは名乗っておらず、これでは確認が取れているとは言えないでしょう)
SNS 上での「医師」は、A 実際に医師、B 医師が運用を誰かに代行している、C 偽医師などのパターンがあり、特定が困難です。
dolphin 絡みでは、過去に B, C パターンが頻発し、コミュニティが混乱をきたしたという経緯があります。別に業者さんが絡んでいてもいいとは思いますが、当方チームが公開していたコードや各種情報を使ってこっそり商用に供していたという業者は過去にいました。あまりうるさいことを言うつもりはありませんが、あからさまな著作権法違反をやられるのは気分のいいものではありません。
権利を主張するのであれば、出自や主張の根拠をもう少し、すっきりさせて欲しいなと思います。

