Mac で技巧2を使う

また将棋ネタ。
メインで使っている XPS 13 の調子が悪く、ここのところ移動時には MacBook を携えている。困るのは将棋ソフトが充実していない点。

なので elmo (というか YaneuraOu)や技巧2をソースからコンパイルしてみた。

基本的なやり方は、ここここといっしょ。

技巧2の方は、Mac オリジナルの gcc でコンパイルできないので(OpenMP とやらでひっかるみたい)、GCC の gcc49 で置きかえてコンパイル。導入には homebrew より macports の方が簡単のようで、私はそうしました。

 

【Tips!】

$ port search gcc

でインストールできるパッケージを確認。

$ sudo port install gcc49

でインストール。

$  port contents gcc | grep /bin/

でパッケージの実体の path を調べる。私の場合は /opt/local/bin 以下にありました。

$ which gcc

でオリジナルの gcc g++ の path を確認して(私の場合は /usr/bin )

$ sudo ln -sf /opt/local/bin/gcc-mp-4.9 /usr/bin/gcc

$ sudo ln -sf /opt/local/bin/g++-mp-4.9 /usr/bin/g++

で、リンクをはる(※)、という手順。要するに Mac がコンパイルするとき、/usr/bin 以下の gcc を使うので、リンク貼ってそこから gcc-mp-4.9 に飛ばすという理屈。

 

エンジンができたら、将棋ブラウザQ などに登録。無事 Mac 環境下でも強豪将棋ソフトが使えました。

実際の elmo VS 技巧2のバトルは YouTube で。

※‥‥直リンなのでターミナル上で誤操作をするとオリジナルの gcc/g++ が消える可能性もあります。操作は自己責任でお願いします。なお、Mac に不慣れな私もこれをやってしまいましたが、OS X のマイナーアップデートで修復されます。こういうのが嫌な場合は、おとなしく makefile を編集しましょう(コメント欄参照。こっちの方が簡便か)。

? 関連して新しい記事があります。

MacOS に elmo + やねうら王 + 将棋ぶらうざQ を「clang」で導入

 

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“Mac で技巧2を使う” への5件の返信

  1. こんにちは。
    どうしてもmacbookにelmoや技巧を入れられず困っている者です。
    当方パソコン操作に全く疎く、elmo、技巧の導入方法を説明するどのサイトを見ても説明の意味が理解できません。
    大変不躾なお願いですが、何をどうして、どこでどうするのか0から10までご教授お願いできませんでしょうか。
    また、※‥‥直リンなのでターミナル上で誤操作をするとオリジナルの gcc/g++ が消える可能性もあります。とありますが、もしかしたらこれが私のパソコンで起こっている可能性があるかもしれません。
    $ which gccと入力すると-bash: $: command not foundと返ってきます。
    なにがなんだか全くわからず途方に暮れています。
    どうかお力添えいただけませんでしょうか。
    パソコンはMacbook Pro OS X Sierra 10.12.6
    プロセッサ 2.4 GHz Intel Core i5
    どうか宜しくお願い致します。

    1. こんばんは、松岡さん。

      >$ which gccと入力すると-bash: $: command not foundと返ってきます
      おそらく、gcc がもともとはいっていないか、誤操作でオリジナルの gcc/g++ が消してしまったと思われます。
      私も焦った記憶がありますが、ここらへんは OS X はよくできたシステムで、OS X をアップデートすると自然と
      修復してくれます。
      既に最新版を入れている場合は、アップデート自体ができないと思いますが、マイナーアップデートは頻回
      にあると思いますので、それまで待っていても普段使いには問題ないと思います。

    2. とはいってもシステムが修復されるまで待ってるのは時間の無駄ですね。
      現状だと、何らかの仕方で GCC の gcc 4.9 を入れてしまって、makefile を
      編集して直接 gcc 4.9 を呼び出した方が良さそうです。
      具体的な手順は

      1. homebrew でも macports でもどちらでも良いので、gcc 4.9 を入れる。
      (Xcode は入っているものとします)
      2. Gikou フォルダにある Makefile をテキストエディットなどを使って以下のように編集します。
      —Makefile—
      (4 行目)CXX = g++

      (4 行目)CXX = /opt/local/bin/g++-mp-4.9
      というように gcc 4.9 を絶対指定する。
      3. あとはターミナルから make release と打ち込んでコンパイルさせる。
       release というファイルができているはずなのでそれを将棋ブラウザQに登録する

      という流れです。手っ取り早く技巧を使いたい場合には一番簡単な方法だと思います。
      まずは試してみて、引っかかるようならまたご連絡ください。

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