システムクラフトとかいう会社が出鱈目な情報を流している件

システムクラフトという会社の杉原利彦という人が X などで出鱈目な情報流しているようだ。

時期的には少々古いのだが、下図上部のようなポストがあった。

2018 の時点で OsiriX MD は既にオープンソースではなくなっており、プルリクエストなどを送りたくても送れないし、あちらにはあちらで立派な日本語リソースがある。

私が提供した先は、オープンソース版の方で、これはリポジトリ上にも痕跡が残されている。

どういう内容だったかは、このページなぞ参照。

大した内容ではないのでアピールしてないが、このプルリクのおかげで contributors の一人には数えられているようだ。

OsiriX は医療分野におけるオープンソースソフトの代名詞のように考えられていたようだが、実際、ある程度まとまった内容のソースコードを提供したのは pixmeo 関係者以外では、上図でわかるように世界で 9 人くらいしかおらず、これでは(商用版を)オープンソース開発方式を継続していく意義は薄いだろう。

ところで OsiriX MD がオープンソース開発方式を捨てて、ソースコードをクローズドに移行した際に、落胆の声が上がったようだが、これは若干筋違いの批判のように思えなくもない。

オープンソース開発方式を望むなら、現在のオープンソース版にプルリク送るなどして、クオリティを上げていけばいいだけの話だからだ。

 

(追記)OpenDolphin という名称使用に関しても完全に間違った解釈してますね。

小山哲央(当時アーク情報システム所属)の誹謗中傷 tweet について

こういう記事は気分の良いものではないので書きたくもないが、一応、ご報告ということで。

以前に小林慎治という人が OpenDolphin-2.7m および OpenOcean について出鱈目な記事を書いて公開していたのだが、当時の所属先から疑義照会を受け、当方の知りうる限りでの回答をさせてもらったところ、事実と異なる根拠に基づいて書かれていると判定されたようで、その所属先の上司の方からかなり丁寧に謝罪してもらったという件がある。(『保健医療科学院 小林慎治が国家公務員法違反疑いで厳重注意を受けた件について』参照)

事態がこれですんでれば、この話はおしまい・・・

になるはずだったのだが、そうもいかなかった。

問題となった記事にさらに個人的推察を付加して、ツィートした人(小山哲央という人)がいたようなのだが、内容がかなり悪質だったため、(ツィート時点での)所属先および当人に問い合わせた。
結果、「事実関係を把握していないで、軽率なツィートをした」旨の回答をもらい、謝罪してもらった(ただし法的な意味での和解はしていない)。

個人的に凄まじく変に思ったのは(このアカウント自体、共同アカウントだが、総人のコンセンサスとして、程度の意味合い)、問題となったツィートが 2019 年のものだったこと。

2019 といえば、

・当時の開発元の LSC 自体が OpenDolphin を GPL ではライセンスしなくなった

・ソースコード上で、それまで開発者とはされていない人の署名が見つかり始めた

時期で、ちょっと調べれば、前提となっている認識を持ちようがないように思えたからだ。(まあ、だから、当方関係者もつい最近まで見落としてたんだと思うんだが)

しかし、オープンソース「信者」みたいな人の言い分には、本当に辟易させられる。
実際のソースコードにあたれば、自分の主張が間違っていることに気がつくはずなのに、その作業を怠っているからだ。
特に、誰かを批判するような場合、検証は十二分にやらなければいけないでしょう。

いったい、何のためにソースコードが公開されていると思っているのだろうか?

(追記)第2ラウンド開始、みたいになってます。

(追記2)「実際のソースコードにあたれば」云々と書いたが、ひょっとするとこの小山哲央という人は能力的にできなかったのかもしれない。
経歴は、東京理科大建築系大学院修士(地震工学)→アーク情報システム(数理解析業務)なのだが、いわゆる建築系の FEM(有限要素法)ソフトの操作がもっぱらのようで物理系の人が取り扱うような汎用的な FEM をガシガシ取り扱っているわけではないようだ。
当然、Java の経験もほとんどないようで、かなり懇切丁寧にどこで間違ったか教えたはずなのだが、まったく理解できていないようだった。
もしそうなら、このような物言いはやめるべきだ。
自分が判断できないようなことをさもわかっているかのように振る舞い、他者を一方的に批判するのは社会人として最低限のマナーが身についていないからだ。

(追記3)2025 以降は灯株式会社というところに転職したらしい。

 

 

OpenDolphin Ver 7

ちょっと前に OpenDolphin Ver6OpenDolphin-2.7m の JakartaEE 9.1, Java17 対応版)を関係者向けにリリースしたのだが、先ほど WildFly の公式ページをチェックしたら、27 が使用可能となっていた。

これは動作チェックが必要になってくる。

というのは、WildFly 27 は完全な JakartaEE 10 対応のアプリケーションサーバで、あるサーバープログラムが JakartaEE 9.1 環境で動作していたからといって必ずしも JakartaEE 10 環境で動くとは限らないからだ。

Java の EE 環境は、長らく JavaEE 8 が続いていたのだが(停滞しているという声も多かった)、ここにきて機能の追加が加速している感じである。

ついででいっておけば、WildFly 26 までは、Jakarta EE 8 にも対応していたから、Java EE 8 にしか対応していない古いウェブアプリであっても、基本的には動くはずである。
ここらへんは、JavaEE → JakartaEE の移行に伴う配慮でしょう。

試しに Ver 6 に若干手を入れて WildFly 27 に投入。

デプロイは問題なくできているようだ。

ちょっと気になるところもあるが、機能的にも大きな問題なく動きそう。

なお、「ちょっと気になるところ」というのは主に hibernate が動作するところ。

JakartaEE 9.1 で問題なく動いた箇所でエラーを吐いたりする。

本格的な JakartaEE 10 対応は、もうちょっと待ってからでもよさそうだ。

 

 

保健医療科学院 小林慎治が国家公務員法違反疑いで厳重注意を受けた件について

こういうのをタナボタというのだろうか、かねてから小林慎治(当時、京都大所属)という人から 「OpenOcean は GPL に違反している」という根も葉もない批難を受けていたのだが、別系統でこの件に関して彼の現所属組織(保健医療科学院)から謝罪のメールをいただいた。

単なる彼の事実誤認だと思っていたのとネット上での彼に関するあまり良くない噂(ただし、これ患者さんが一方的にー京都大学ではなくー愛媛大第一内科の小林慎治という名の医師を罵っているだけなので、この情報を頭から信用している訳ではないです)から個人的に関わりたくないと思い放置していたのだが、OpenOcean とは別件のオープンソースのプロジェクトで何かトラブルを起こしたらしく、当方にも現所属先の保健医療科学院の幹部の方から事実確認などの照会を受けた。

なるべく主観的な感情などを入れず、事実と明らかに異なる点に関していくつか返答させてもらった。

そのうちのいくつかを書いておくと

・彼は www.moss.gr.jp というサイトで
「OpenOcean は dolphin-dev の Fork の Fork の Fork」
と紹介していたのだが、これは完全に誤り。
dolphin-dev/opendolphin → Hiroaki-Inomata/OpenDolphin-2.7mOpenOcean
の順で Fork しているので明らかに一つ多い。正確には Fork の Fork。

・「(皆川和史という人の)著作権表示を隠蔽しているから GPL 違反」という主張をしているのだが、おそらくこれはスプラッシュ画面で (C) air-h-128k-il という表示をしたことに起因していると思う。が、これに関しては当時の LSC に確認を取ったところ「配布元がわかりにくくなるので、むしろスプラッシュ画面の(C) 表示は変えてくれ」という返答をもらっていた。その旨の回答をさせてもらった。
また、ついでで言っておくと LSC からは「皆川は現在では会社にも出勤しておらず、OpenDolphin の担当ではないから、気にしなくてもいい」という回答ももらっている。
さらにいうと、現在では、後期 LSC やメドレーからは「皆川が OpenDolphin の著作権者であるという主張はかつてはなされていたが、現在では確かめる術もない。いわゆる原始著作権者ではなく、著作権表示を契約上保持していただけのようだ」との回答をもらっている。
(要するに皆川は本来の意味での著作権者ではないという示唆です。あれだけのコード量ですから、全部が全部皆川さんが書いたとは私も思ってませんが、当初考えていたよりコードを著作権ごと買い取っていた部分が多かったようです。もちろん、こういった部分の著作権は今後は-契約にもよるのですが-メドレーが保持することになります)

・上に関することでもあるが、GitHub 上で「一般公開」していたソースコード上では、author 表示の類は一切変えていない。

・GitHub 上で OpenOcean のメンテナをしていた際、小林慎治がプルリクエストを送ってきたのだが、一方的に「マージせよ」と言い張るのみで迷惑したこと。(一般的にオープンソースのプロジェクトでは、メンテナがレビューしたのち、メンテナの責任においてマージする)

と言ったところだろうか。
他にも細かい点も指摘したのだが、主な点はそんなところだろうか。

保健医療科学院の担当の方はかなり丁寧に調べてくれたようで、他のプロジェクトの関係者にも調査をしてくれたようだ。
もちろん、他のプロジェクトの調査内容の詳細は私はわからないのだが、なかには、法律違反を煽る内容もあったとか。
何が決定打になったかわからないが、結果としては「国家公務員法違反(守秘義務違反、信用失墜行為の禁止、政治的行為の制限に関する違反)の疑いがあるので厳重注意をした」という処分になったということだ。

なお、担当者からのメールには「不快な思いをさせて申し訳ありません」という謝罪の言葉も添えられていた。
この言葉には、いくらか救われた。有り難かったですね。

 

air-h-128k-il

(参考1)これは特に誰というわけではないですが、けっこう SNS のアイコンなどに無頓着な人がいるようなので、一般的なお願いということで挙げておきます。

著作権法違反が疑われるコメントの掲載はできかねます

(参考2)ちょっとマニアックですが GitHub も SNS 的要素はあります。プルリクエストを送る場合やイシューを立てる場合、内容もさることながら、アイコンなどにもやはり気を使いましょう。

オープンソースの世界 〜残酷な自由さ〜

(参考3)小林慎治の twitter チェックしたら、事実誤認が多すぎたので、所属先に連絡したら、結局、鍵垢になったようだ(2023/6 〜)。
検証もしない思いこみだけで書いた内容が多かったので、これは妥当なチョイスでしょう。

(補足)若干、マニアックな内容なのでわかりにくいかもしれません。
プログラムで表記される (C) マークについて(すごく大雑把にいうと)、これは通常は「財産権としての著作権を管理している組織若しくは個人」を表示していると理解されていると思います。LSC やメドレーの担当者が「配布元がわかりにくくなるので、むしろスプラッシュ画面の(C) 表示は変えてくれ」と言っていたのはこの考えが背後にあるためでしょう。
もうちょっとわかりやすい例でいうと適当なPCでコマンドラインを操作しているときに

(C) Microsoft
(C) FSF

といった表示が出てくることがあります。
これは「このシステムや個々のコマンドの著作権を管理しているのは、以下の組織です」と言った程度の意味です。
ライセンス上表記しなければならない人(著作者人格権を持っている法人や個人)がいたとしても、このような表記になっています。
なお、プログラムの著作権法上の取り扱いのかなり基本的なことですが、日本の著作権法の場合、ソースコードの著作者は法人であってもかまいません(ここが小説や歌謡曲などの文芸作品と違う点です)。必ずしも著作者=著作権者になるわけではないです。

もちろん、(C) マークとは別に、著作者人格権に基づく(and/or GPL などに基づく)クレジットをしなければならない場合も多いです。
ですが、これは、それが従うべき各国の法やライセンスに従って publish すればよい話で、著作権の、特に (C) マークの表記に関連づけて議論するような話ではありません。
特に上記の件では、説明したように当事者間で「それでよい」という合意ができている以上、第三者が口を挟むような案件ではありません。

 

お知らせです -2021/02/07-

別サイトにも寄稿したので、お知らせ。

OpenDolphin 関連

マニュアル本『無料電子カルテ OpenDolphin パーフェクトガイド』の幻のレビュー
関係者一同、「そういえば、あった、あった、これ」と懐かしんでくれたブツが見つかったので、記事にまとめた。
そこでは書かなかったが、LSC 系統の OpenDolphin の取り扱いは関係者で協議中。

iOS/iPadOS/watchOS 関連

最近の iPhone/iPad の「プライベートアドレス」がわかりにくい件
apple の言うところの「プライベートアドレス」が、最初、何を言っているかわからず、右往左往したので、まとめてみた。
これに言及した情報はネット上には確かに見つかるのだが、具体的な解決方法がバシッと書かれていないので苦労した。

iPhone と SIM と楽天モバイル

SIM なしでも iPhone 自体はアクチベートできるし、eSIM のみでも回線は開通できる -楽天モバイルを例に-
数年ぶりに iPhone を持つことにしたのだが、メインはしばらく android にするつもりなので回線はコスパ重視で楽天モバイルにした。
設定はそれほど苦労なくできたのだが、若干不安になったのはネット上に「iPhone を楽天モバイル eSIM 単独で使う場合」の情報がほとんどなかった点。
いや、普通にできます。

* * * * *

従来のブログの手入れや新規ブログのお試し利用など。

air-h-128k-il@hatena

そういえば hatena にもブログがあったのだが、全くと言っていいほど使ってなかった。
「geek な日々」から air-h-128k-il@hatena に名前を変更して若干手入れしてきた。

air-h-128k-il@tumbler

よく「SNS的ブログ」と言われる tumbler 、気になっていたので一応は開設してきたが、今後、メイン(に近い形)で使うかというと・・???
ハイソでお洒落で、意識高い系の人にはいいかもしれない。

air-h-128k-il@goo

なんとなく開設。

air-h-128k-il@jugem

これも何となく開設。

 

air-h-128k-il

北極圏コード貯蔵庫コントリビューター -Arctic Code Vault Contributor-

GitHub が北極圏にデータセンターみたいなのをつくって、そこに GitHub 上にあるほぼ全てのリボジトリのスナップショットを収蔵したらしい。
【参考】『Arctic Code Vault が実施段階へ突入』(GitHub ブログ)

MS すげーな。

また、このとき収められたリポジトリのオーナーやそれらプロジェクトにソースコードを(正式な形で)提供した者には、

Arctic Code Vault Contributor

の肩書きが与えられたようだ。「北極圏コード貯蔵庫コントリビューター」とでも訳せばいいだろうか。

私も OsiriX や Horos にはソースコードを提供したことがあるので、認定されたようだ。
大したものではないが、ちょっとは誇らしい気持ちになれる。

最近(2021 上半期)だと専用ロゴ?もついた。

air-h-128k-il

 

医療情報システム略語

ある程度実用的な医療情報システムを組むとき、電子カルテ・PACS だけではダメで、オーダリングシステムその他諸々が必要になってくる。英略語が多く出てくるので、忘れないようにメモ。

MWM…Modality Worklist Manager。モダリティワークリスト管理。予約管理システム・オーダリングシステムから受診者の情報を取得し、各種装置(CT や MRI)に通知する。小規模医療機関であれば、この機能を電子カルテに入れ込んだほうが便利かもしれない。

RIS…Radiology Information System。放射線科情報システム。放射線検査依頼管理・レポートの作成など。これも小規模医療機関ならばDICOM Viewer/PACS に入れ込んだ方が使いやすいと思う。

HIS…Hospital Information System。病院情報システム。電子カルテはもちろん PACS ・オーダリングシステムなどをまとめてこういうらしい。


医療関係のシステムは、統合化の流れはある程度あり、現在(2019年下半期)は IHE の枠組みが主流になってきたかなあという感じです。
IHE に関しては、

DICOM とは?

あたりでも触れてます。

(追記)ところでこの手の「アルファベット3文字略語」を使用する場合は、時と場合を考えたい。
同じ医学畑でも、精神科領域で RIS といえば、それは RISperidon (向精神薬。商品名:リスパダール)指すからだ。

 

 

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