以前に HorliX と Orthanc を繋いだことがありますが、今回は Java 系の PACS サーバ dcm4chee-arc-light と繋いでみます。
web アプリ経由での通信(WADO-RS などという)もできるようなのですが、まずは、古典的なダイコム通信で。
準備
dcm4chee-arc-light は Ver5 系になって、LDAP が採用され、運用にこぎつけるだけでも大変だと思いますが、この辺は
『dcm4chee-arc-light 5.29.2 のビルド』
『dcm4chee-arc-light 5.29.2 のデプロイ』
あたりの記事をご参考に。
今回は、接続テストですから、あらかじめバイナリが配布されている Ver5.29.1 を Ubuntu にインストールしておきます。
HorliX 側の設定
まず、HorliX 側の設定ですが、環境設定 -> Location で dcm4chee の DICOM ノードを登録します。
デフォルトだと dcm4chee は AETitle = DCM4CHEE, Port = 11112 になっているようです。これを指定。
注意! IP アドレスが localhost になっていますが、ソースで確認したら bind IP address が 0.0.0.0 になっていたので、ここは変更する必要はないです。
すると UI 画面右の source に DCM4CHEE という項目が出現します。
dcm4chee-arc-light 側の設定
次に dcm4chee-arc-light 側の設定。
メニュー -> Configuration -> AE Title で HorliX を AE Title に追加します。
これで準備は完了。
HorliX から dcm4chee-arc-light に送信
いたってシンプルです。
送信したい study や series を DB 画面から、先ほど触れた source (DCM4CHEE) にドラッグ&ドロップするだけです。
送信が無事終わると、dcm4chee 側で画像の確認もできます。
dcm4chee-arc-light の画像保存場所
WildFly HOME -> satndalone -> data -> fs1 に実体があります。
画像が増えてきた場合は fs2, fs3… になると思われます。
その他
horos でも同様の手順で dcm4chee-arc-light とリンクして使うことができると思います。
通信周りは horos とそれほど変わっていないはずなので。