以前にサーバ選びで『普段使いは管理が楽な mixhost で、凝ったことは AWS (Amazon Web Service)で、と用途に応じて使い分けるのも一つの手かもしれません』と言ってたじゃない?
凝ったことっていったい何?
というわけで、サーバ管理の話。
凝ったことというのは、具体的には、
OS として windows server を使いたいとき
Java を走らせたいとき(たいていのレンタルサーバで Java は禁止)
などでしょうか。
一般の人がレンタルサーバを借りるのは、お店のホームページを立ち上げたたいとか個人でブログサイトを持ってみたいとかという場合が多い。で、そういう場合は、Linux 系 OS に WordPress でも設置すればことがすんでしまうわけです。
実際、ほとんどのレンタルサーバの OS は Linux 系です。
ですが、場合によっては windows 系 OS で開発したソフトや Java の Web アプリをサーバ上で走らせたいときがあります。あるいは、
Unix 系コマンド覚える気さらさらない。
なじみのあるウィンドウズでサイトつくって何が悪いの?
という人もいるでしょう。
じゃあ、実際にやってみる?
ちょうど Azure の無料枠(無料サブスクリプション)も残っているし。
やる!
アジュールって語感も〇〇坂46 のメンバーの愛称っぽくていいし。
あじゅ、可愛いよ。あじゅ。
申し込みなどは、私がやりましょう。ここらへんは指示にしたがっていけば、そんなに迷うことはない。管理画面↓も可愛い。
で、適当にマシンを選択する。もちろん OS は windows server 。デスクトップからリモートの仮想マシンに接続すると…
なんと、自分のデスクトップ環境にリモートの画面がグラフィカルに出現!
リモートデスクトップというやつですね。
俺氏が求めていたのはこれ!!
なんで、これが業界標準じゃないの?
…
……
(数時間経過)
(ドンヨリ)
何、この疲れる感じ…。
はは、秋葉ちゃんが嘆息するのも無理がない。自分の環境に GUI 的な環境をさらに作るわけだから、処理が重くなって当然。グラフィカルな環境というのはそれだけ負荷がかかるのだ。
なんとか使いやすくしようと頑張っている人たちもいて、それなりに裏技的なノウハウもあるけど、限度がある。おそらく Azure の windows server をそれなりにマトモに動かそうと思ったら、最低ランクの構成ではダメ。メモリ 1.75 G 、サーバ設置場所を日本にしてぎりぎり使えるようになる感じでしょうか。それでも動作はかなりもっさりしている。
以前、Java の Web アプリを windows server で無理やり動かしたときは、あまりの反応の悪さに air さんはキレて AWS の Ubuntu で Java 環境作ってたわね。
でも、使い慣れた windows 環境がサーバでも使えるってことに魅力を感じる人もいることは確か。
でも、GUI はやっぱりイイ!
これ、無料枠すぎても使えるの?
Azure や AWS を普段使いするのはすすめないわ。
今の環境つくるだけでも¥3000 くらいかかっている。Azure や AWS は基本的に時間当たりいくらで使用料が設定されている。これを 24 時間フル稼働させるといくらかかるかわからない。Azure を停止し忘れて高額請求されたって悲劇はそこかしこでおこっている。基本的には、これらのクラウドサービスは実験的な用途や企業の期間限定の特設サイト向きね。
普段使いするならさくらの VPS や、それから最近リニューアルされたGMOの
を使うのがよいと思う。特に ConoHa の料金設定には感心させられる。ベースは定額制なんだけど、稼働時間によっても料金計算されていて、それが定額に達していない場合はそちらの料金の方が適用になるの。本当に開発者の心を鷲掴みにする料金設定ね。バナー広告もはっておきましょう。この料金計算に納得する人には、アフィリエイトという枠を超えてオススメしたい。
それでもウィンドウズで自前のサイトは持ちたいから、よく調べてみるよ。
印象としては、ConoHa のメモリ2Gプランがあっているような気がする。
今日は、すごい勉強になった。
ありがとう。
(追記)最近では windows server が使える VPS も増えてきた。あの「さくら」も windows server が選べるようになった。今だったら、↓ がオススメ。